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戦国哀歌58

お主が間者でなければなと、才蔵は言った。

才蔵が言う。





「しかしお主、訛りは無いが、訛りにはくれぐれも気をつけた方がよいぞ。それだけで非人を特定されてしまうからのう」




男が相槌を打ち答える。





「分かっておる。とにかく潜り込めばこっちのものだからな」




才蔵が否定する。




「いや潜り込んだ後も馬脚を現さないように注意を怠ってはならないと、わしは思う。訛りは自然に出るものじゃしな」





男がしきりに頷き言った。





「分かっている。だからわしは普段から気をつけておるのじゃ」




才蔵が言う。





「くれぐれも気をつけてくれよ。間者と分かれば拷問され、打ち首獄門じゃからのう」





男が小さく頷き言った。





「もし嫌疑を掛けられた時は執り成しの程よろしゅう頼むぞ?」





才蔵が無表情のまま言った。





「お主が間者でなければな…」

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