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戦国哀歌49

雑賀衆の僧兵頭は、兵法として奇襲狭撃戦をシュミレートして行く。

雑賀衆の僧兵頭は消去法を用い、信長に依る桶狭間の戦勝の要因を思惟準じて行く。





まず今川勢は大軍を擁していたので、弱体なる織田勢など容易く蹴散らせると言う油断があった。





まずこの油断という項目は、対雑賀衆戦の種子島狙撃戦劣勢の立場から鑑みて、信長の軍勢に油断などあろう筈もなく、当て嵌まらないので躊躇する事なく消去する。




今の戦の流れは種子島の数と、その操作術の巧み性が勝負の分岐点を決すると言っても過言では無い。




この種子島の優位性を打ち破るには十万にも及ぶ大軍、そして種子島の重装備を擁し、押し寄せるしかなく、その大軍擁立の決戦に於いても、種子島が主なる武器となる現実に於いては、油断など絶対にしないわけだと、僧兵頭は断じる。




薄暗い居間の中、息をつき、僧兵頭は兵法を準じて行く。




次に地形と天候を利した狭撃戦をシュミレートし、挟撃出来そうな地形を二、三頭に描き候補地として類推して行く。





良さそうな候補地は思い当たったが、次に戦術としてその候補地に戦況を優位に運びながら、どのように信長を誘うかを考える。





これは戦術として信長の親衛隊を分断孤立、移動させる形を取るしかなく、その方法戦術は候補に上がった候補地に実際に赴き検分精査して行くしかないと、僧兵頭は腕を組み、しきりに相槌を打ちながら、独りごちた。

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