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戦国哀歌42

信長は売国奴だと、男は断じた。

燈籠の蝋燭が消えかかりそうな塩梅なのを一瞥してから、男が続ける。





「俺は信長は嫌いなんじゃ。奴は南蛮渡りの物や南蛮人を重宝するが、南蛮人は下剋上よろしく裏で奴隷を買い付け、我が日ノ本の国の民や国力を根こそぎ奪う所存なのに、信長めはそれに自ら加担して、率先して国を売る売国奴に成り下がっているわけじゃ。あの大うつけはのう、大馬鹿者じゃ」




才蔵が男の意見に同意する。






「確かに信長はこの国を滅ぼす大うつけだとわしも思う」




一つ欠伸をかいてから男が続ける。




「奴はこの国に下剋上の風潮を作り上げ、その下剋上の掟に翻弄され身内や家臣に裏切られ、怒り心頭に頭が狂い、民を残酷に殺戮して、南蛮人の下剋上を手伝っている大うつけなんじゃ。あの魔王はこの国を焦土と化して、南蛮人に売り渡すのが天下だと思っている大馬鹿者よ。だからこそ、臣下や下々の者は奴に逆らい奴隷売買して私腹を肥やす事しか考えないわけじゃ」




才蔵が相槌を打ち言った。





「正しくその通りじゃのう」




男が舌打ちをしてから続ける。





「そして我が日ノ本が焦土と化したところに南蛮は攻め入り、この国は南蛮になり、信長の天下取りの野望は果たされるわけじゃ。じゃがそうなったらこの日ノ本の国は南蛮じゃからのう。信長と言う日ノ本の天下人はいらないわけじゃ。だから信長も首を撥ねられて、南蛮渡りの烏に目玉をえぐられておしまいと言う事じゃ」

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