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戦国哀歌3
才蔵さんは総本山の傭兵に志願するのかと、綾が言った。
幸助が言う。
「ただ今回わしは出陣せず、守備の甘い寺の警備に当たる由なんじゃ」
綾が尋ねる。
「才蔵さんが出陣するのか?」
幸助が相槌を打った。
「そうじゃ、才蔵は雑賀衆の手だれと合流して、種子島の何たるかを確かめたいと言っておるしな」
綾が怪訝な顔付きをする。
「才蔵さん、種子島を覚えて総本山の傭兵に志願するのか?」
幸助が苦笑いしてから言った。
「いや、才蔵はあくまでも種子島の何たるかを知る為に雑賀衆の手だれと接触するだけじゃ。実戦経験を積めば種子島との戦い方も分かるしな」
綾が承服しかねると言った顔付きをして否定する。
「しかし、種子島は我が門徒にとっては脅威じゃろうが?」
幸助が腕を組み、もう一度苦笑いして言った。
「脅威の敵たる種子島を味方にするしか戦には勝てないからの」
不承不承と言った呈で綾が相槌を打ち言った。
「そうじゃな…」