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戦国哀歌250

そして幸助は綾に対峙するように朝日をきつく睨みつけ、杖をついてびっこを引きながら再び歩き出した。

もうすぐ夜が明けようとしている山里。





青草の匂いが立ち込めている畦道を、虚な目付きをした幸助が刀を杖となし、びっこを引きながらさ迷い歩いている。




幸助は死に場所を探しているのだが、無いのに苛立ち、座り込んで、重い甲冑を脱ぎ捨て、額に滲んだ汗を手の甲で拭い、息をついた。




座り込んだまま幸助は考える。





何故死に場所が見付からないのかを。




我が主が炎に焼かれ死んでしまったからだろうかと幸助は自問自答をする。





いや、違うと幸助は思う。





「幸助」





背後で誰かに名前を呼ばれ、幸助は振り返ったが誰もいない。





泣き笑いの表情を作り虚に一声笑い、幸助は刀を杖と為し身を預けるように立ち上がった。





その刹那、山間に現れた朝日が眼を打ち、幸助は思った。





まだ綾への敵討ち成してはおらず、ならばあの朝日に向かって歩き、綾への敵討ち、見事果たして見せようぞと。





そして幸助は綾に対峙するように朝日をきつく睨みつけ、杖をついてびっこを引きながら再び歩き出した。

下剋上を現代に鑑みて、現代人と戦国時代の人々を対比させつつ、想いを馳せ描き続けた今作は、ほぼ想い通りに復刻出来たと実感しつつ筆を置きます。





有り難うございましたm(__)m

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