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戦国哀歌243

明智光秀謀反の報を聞き付け、信長は憤怒の表情を作った。

早朝未明。





静々と進軍していた光秀の軍勢が本能寺の前で足並みを揃え止まり、矢に火を点けた弓隊が最前列に整列立ち並び、一斉に身構えた。





その弓隊に指揮官が軍配を掲げ下ろし号令をかけた。




「放て!」





無数の火矢が本能寺に射かけられていき、随所に火の手が上がって行くのを合図にして、軍勢全体からときの声が上がった。




数に物を言わせて力攻めをする軍勢の侵攻する速度は驚く程早い。





迎撃する信長の親衛隊、黒母衣衆の猛者が弓を構えたのを鉄砲足軽が狙い撃ちし、倒れたその死体の首が容赦なく撥ねられる。




間者の報らせも封じられ、油断してほぼ無防備な寺はどんどん紅蓮の炎に包まれて行く。




井戸端で身体を清めていた信長が奇襲を知り、取り急ぎ身支度をして、眼を吊り上げ、気色ばんで臨戦態勢を取るその膝元に小姓の森欄丸が馳せ参じ傅いて、伝令を成す。





「謀反を興したるは桔梗の紋所、明智光秀が軍勢に御座りまする!」





それを聞き、信長は憤怒の表情を作りおもむろに言い放った。





「是非も無い」

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