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戦国哀歌24

才蔵は綾に密かに恋心を抱いている。

才蔵が綾を労う。





「大変じゃの」





綾がいたわる目付きで幸助を一瞥してから答える。





「全て慣れじゃ。排便するのも、床擦れ起こすのも、生きている証拠じゃし、そう考えると、どうという事はないのじゃ」




才蔵は心根の部分で綾を慕っている。だがそんな恋心おくびにも出さずに応対を続ける。




「薬草は悉く効かずじまいか?」





綾が相槌を打ち答える。





「傷口はもう癒えていて、薬草を塗っても意味は成さないしの。飲ませても少量しか施せないし、効能があるかどうかも定かではないのじゃ」





才蔵が注釈を入れる。




「苦い薬草ならば飲まないのか?」





綾が短く笑い相槌を打てから言った。





「いや、飲ませてはいる。じゃが少量しか飲まないので効能が定かではないのじゃ。と言うよりは薬というのは少量でも飲み、それを継続すれば効く筈だから、やはりどの薬草も効いてはおらぬのじゃ」

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