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戦国哀歌22

僧正が才蔵に、雑賀衆を加勢して信長との決戦に臨んで欲しいと下知した。

僧正が才蔵に下知する。





「雑賀衆に加勢して信長との決戦に臨んで欲しいのじゃ」





才蔵が合掌し相槌を打ち言った。





「かしこまりました」




物憂い目付きをして、才蔵を労いつつ僧正が続ける。





「途中、前田勢の領地に入るのは必定。ならば幸助の病治癒を図るべく、毒消しの薬草の在りかを探索してはくれまいか?」




才蔵が尋ねる。





「それでは雑賀衆との合流、遅れる由となりますが?」





僧正が答える。





「二月の猶予は見ている。幸助を救ってやって欲しいのじゃ」





才蔵が相槌を打ち、覚悟の程を決めて言った。





「間者として敵地を探索し、信長との決戦に臨むとあらば、当然この命滅する覚悟で赴きまするが、その時は幸助の事、仲間の事、何卒よろしくお願い致しまする」




情け深い才蔵の配慮に痛み入る形で、僧正が礼を尽くし合掌してから言った。





「そなたの無事を御仏に祈願する由に候」





才蔵が深々とこうべを垂れ、合掌して返礼した。

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