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戦国哀歌213

光秀に反旗、謀反の志はあるのかと、僧兵頭は光秀傘下鉄砲足軽隊指揮官に尋ねた。

荒木村重の謀反は織田重臣の臣下達の中にも波紋を呼び、様々な流言蜚語、憶測、噂話が囁かれる中、僧兵頭は明智光秀の鉄砲足軽隊指揮官と接見の運びとなった。





僧兵頭はその指揮官に忌憚なく光秀の信長に対する反旗、謀反に関する憶測、噂話の真偽の程を尋ねてみた。





指揮官が答える。




「我がお館様は御身を拾い重用された信長公に対して深い感謝の気持ちを抱いており、謀反など以っての外、埒外の話しに御座りまする」




他言無用の約束を遵守する資質を見抜き、僧兵頭は畳み掛ける。




「じゃが己の身内たる母親を信長公の勘気の為に殺されて、恨みもせず忠勤を為す愚か者もおりますまい。それは逆に常軌に逸する事柄じゃとわしは思うのですが、如何なるものかのう?」




苦笑いを浮かべ指揮官が言った。





「ここだけの話しじゃが、その存念はお館様にも確かにある由じゃとわしも思うが、それにも増して、お館様は忠節誉れ高きお方故、謀反など、おこがましくも興さないは火を見るよりも明らか。単なる憶測、噂話の域を出ない話しに御座りまする」




僧兵頭が相槌を打ち言った。





「成る程。単なる憶測、噂話に過ぎぬのですね。これで拙者も心置きなく鉄砲指南を施せます故、相分かりました」

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