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戦国哀歌211

柴田勝家の軍勢の隠語、噂話に僧兵頭は耳を傾けた。

紀伊の雑賀衆は命脈を保った。




だが郷里に帰っても、待つ者とておらず、寂しく天涯孤独の身ならば、心に抱く執念は信長の暗殺あるのみだと僧兵頭は思う。




影の軍勢に身を置き、種子島の技術を教えるのが仕事であり、それはそのまま信長の軍勢全体の鉄砲修練に結び付いている。




柴田勝家の軍勢は石山合戦終了後も越前での一向宗根絶やしの掃討戦に躍起となり、種子島の修練にも積極的であり、その修練に僧兵頭は忙しい日々を送っている。




その兵士達の噂話に耳を傾け、僧兵頭は信長が癇癪持ちであり、重臣の明智光秀を足蹴にしたという噂に注目した。





そして光秀は信長のせいで人質に差し出した母親をも失っている。





火の無い処に煙りは立たない。





話し半分にしてもこれは使えるネタだと僧兵頭は思い、種子島修練を通じて明智勢の指揮官と接触を図るべく、慎重に触手を伸ばして行った。

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