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戦国哀歌201

獲物がいないので、影は苛立つ。

獲物がいない。





なかなか一向衆の者と出会えず、影が苛立ち、幸助に言う。





「一向衆の者共、皆警戒して一つにまとまり、警戒、臨戦態勢を取っておるから、油断も隙も無いわ。これでは毒矢の使い道が無い有様じゃし、いかにしようかのう?」




自分の存念を述べ立てる事など絶対に出来ないので、幸助は型通り従属の意を顕す。





「御意」




影が苦笑いしてから言った。




「わしはそなたの意見を尋ねておる由に付き、服従の意は要らぬわけじゃ。わしはそなたに良い案はないかと尋ねておるわけじゃし、良い案はあるか、どうじゃ?」




幸助が間を置き言った。





「寺から出て野良仕事に向かう衆を狙えば肝要かと」




影がしきりに頷き言った。





「そうじゃのう、そうしよう。朝方畦道で待ち伏せするとしよう」

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