169/250
戦国哀歌169
信長は雑賀衆殲滅に乗り出した。
長島一向一揆掃討戦。越前一向一揆掃討戦を断行殲滅せしめた信長は、休む暇を与えず石山本願寺との決戦を仕掛けて行くが、毛利水軍の焙烙弾を用いた猛攻撃と、雑賀衆の種子島狙撃に晒され、撤退を余儀なくされる。
信長はこの敗走に激怒、九鬼水軍に焙烙弾が通じない鉄甲船団を調達せよと厳命し、返す手で紀伊雑賀衆の殲滅掃討戦を図るべく己の重臣達に大号令を掛け、信長傘下の十万に及ぶ軍勢が紀伊に集結、着陣した。
それを迎え討つべく、僧兵頭率いる鉄砲衆が根城に配備、迎撃態勢を取る。
信長は雑賀衆や根来衆の鉄砲隊に散々苦汁を飲まされ、敗走の憂き目に会っている事から怒り心頭、燃えたぎる憎悪を以って進軍を開始した。




