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戦国哀歌148

僧兵頭は袋小路を突っ切り、寺の裏庭に出る戦術を選択した。

袋小路の入口付近に種子島や弓を構え、攻撃して来た敵を迎撃し、袋小路に土塀の屋根から飛び降り、がむしゃらに侵入しようとした敵を、僧兵頭の指揮する鉄砲隊は袋小路に出て至近距離から銃撃し、倒してから隠れ、弾詰め、又出て銃撃するを繰り返し、相当数の敵を倒したのだが、信長の軍勢は不利な力攻めを取りやめ、戦法を変えた。






外から火矢が射かけられ、詰め所に火の手が上がった。





逃げ道は一つ。詰め所の奥にある潜り戸を開いて外に出るしか無い。





だが外に出れば敵の軍勢になぶり殺されてしまう。




敵はその動きを読み、大挙して詰め所の外で待ち伏せをしている筈であり、それならば手は一つしか無いと僧兵頭は考える。




大僧正や信者を促し、袋小路を走って、一旦寺の裏庭に出るしか無い。




だがそこにも敵の軍勢は大挙しており、大僧正達を援護しながらそれを突破するのは至難の技だと、僧兵頭は考える。





煙りにむせ、咳き込みながらも、大僧正とその信者は懸命に涙を流しながら念仏を唱えている。





それを尻目にしながら僧兵頭は袋小路を突っ切る戦法を取る事を選択し、配下の者達を促した。

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