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戦国哀歌141

才蔵は大僧正を警護すべく裏庭に向かって足を捌き進んだ。

大量虐殺部隊としての、信長の軍勢が町全体にひしめき、無機質且つ迅速に惨殺を繰り広げている。





そんな中雑賀衆の僧兵頭は本寺の大僧正を警護すべく裏庭にある詰め所に詰めているのだが、信長の軍勢の襲撃はまだその詰め所には及んでいない。




大僧正とその信者が懸命に題目を為しているのを背にしながら、僧兵頭は種子島を片手にして仁王立ちしつつ、信長勢の襲撃を待っている。そんな状況だ。




寺の正門の方では無数の火矢が射かけられ、黒煙が上がり出し、寺の中から断末魔の絶叫が上がったのを合図にして、信長のの軍勢が焼け出した門を押し開き、大挙して押し寄せて来た。



軍勢の先頭に鉄砲隊が横に広がるように並び、境内にいる一向宗の鉄砲隊との銃撃戦が為される。





硝煙の臭いが立ち込め、双方の鉄砲隊に頭等を撃たれ犠牲者が出て行くのを尻目にして、黒い甲冑を纏った影の夥しい数の軍勢が火矢を寺に向かって射かけながらの進軍を開始した。





才蔵はそんな戦況を見詰めながら、やはり大僧正を警護すべく刀を抜刀して裏庭に向かって細やかに足を捌き、進んで行った。

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