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戦国哀歌126
残忍な掃討戦の無機質、無感情の狂気が夥しい数の死体を作り上げ、戦場を地獄絵図に変える。
出城や砦に無数の火矢が射かけられ、黒煙が上がり、間断なく断末魔の絶叫が上がり、耳をつんざく。
数に物を言わせる信長勢の力攻め。
攻撃と言うよりは踏み潰すと言う語句が似合っている感じすらある。
火矢で焼き打ちにして、逃げ出して来た者は、種子島の無数の銃弾が蜂の巣にして行く。
夥しい死体の数に一々死体の首を撥ねる事もせず、圧倒的な数の兵士がその死体を踏み潰しながら前進する。
そんな有様だ。
軍勢が城の前に集結すると、指揮官が号令一喝前進を止める。
城は落とすのが至極面倒なので、水攻めか兵糧攻めにするかで、信長に稟議が上げられ、それを信長が自身の陣の中で状況判断、分析して決定を下し、伝令に伝える。
その繰り返しだ。
信長の稟議決定は至極単純明解、皆殺しなので、兵糧攻めに掛けて、降伏して出て来た者も斬首処刑なので、軍勢に躊躇いや迷いは一切なく、ひたすら残忍に殺して殺して殺しまくる。
それに尽きるわけだ。
老若男女問わず、一向宗の者は全員焼き打ち、及び斬首の刑がが待ち受けている、文字通り掃討戦の阿鼻叫喚。
そんな地獄絵図が狂気を伴って、無機質且つ無感情、残忍に行使されて行く。
