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戦国哀歌104

僧兵頭は才蔵に刀での白兵戦を促した。

根城に詰めている雑賀衆の僧兵頭が言った。





「伏兵をしての待ち伏せじゃからの。最初は弓や種子島で攻撃し、後は白兵戦になる公算が大じゃと思うんじゃ」





才蔵が尋ねる。




「それでは、それがしも弓を持っての伏兵をすれば良いのですね?」





僧兵頭が首を振り言った。





「いや、白兵戦に備えて当初から得意の刀を構えているのが順当じゃろう。目標は信長の首一つ故、信長の親衛隊黒母衣衆、馬廻りを牽制しておびき寄せ、信長の警護を手薄にするんじゃ。そして信長の首を討ち取る戦法なんじゃ」




才蔵が言う。





「ではそれがしは伏兵し、白兵戦になった時点で打って出る戦法ですね?」





僧兵頭が恭しく相槌を打ち言った。




「そうじゃの。当然信長の馬廻り、黒母衣衆などは信長を固く警護し、しんがりを立てての逃走を図るしの。そのしんがりとの白兵戦は免れず、そのしんがりを暫時討っての信長追撃となる事は必定じゃろうて」




才蔵が注釈を入れる。





「長引けば、当然不利になる戦況かと?」





僧兵頭が相槌を打ち言った。





「当然じゃ。じゃから、種子島や弓に依る信長暗殺を図れれば僥倖じゃが、警護固くそう上手くは行くまいて…」

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