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戦国哀歌102

金堀戦術で城が無血開城する。

燈籠の蝋燭が冷たい靄の流れに揺れる。





薄暗い坑道を掘る鞋、褌姿の人足の額に汗が滲む。





大掛かりにひたすら掘り、その掘られた土を連携して運び出すの、単純作業を黙々とこなすプロの集団こそが、金堀衆と言えよう。





戦国時代、軍資金としての金鉱発掘は戦国武将には垂涎の的、極めて重要視された課題であった事は間違いない事実と言えよう。





その金鉱発掘にヒントを得た金堀戦術は難攻不落の城攻めには欠かせない戦術と言えよう。





城の基幹、インフラをなす井戸や櫓を土台から破壊されれば、護りの要は崩れ去り、結果無血開城もやぶさかではない。





秀吉はほくそ笑む。




味方の犠牲を最小限に抑え、敵方を降伏させる戦術は正に金科玉条。





秀吉の御家芸と言える。




陣中、秀吉が側近に尋ねる。






「降伏開城はまだか?」




側近が答える。





「敵は櫓を破壊されて狼狽している由にて、間もなくかと」





秀吉が急かす。





「早うせい。上様はせっかちなんじゃ!」





「御意」


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