俺っち転生!
HiEveryBody!!リッチー・ウィルソンだ!!
I'm Reincarnaition(俺は生まれ変わった)!!!
意味がわかんねーって?俺もわからん。
死んだと思ったら生まれ変わってた……な、なにを言ってるのかわかんねーと思うg以下略ゥー!
hmm...これは言い直したほうがいいかな?
HiEveryBody!!リッチー・ウィルソンもといタスコロリッテ・ルボミルスカだ!
うん、SEX:Femaleなんだ。
どうしてこうなった。
「*`+QКΝゝ……」
……何言ってんのかわかんねぇ。英語じゃないようだが。
どうやらコイツは俺の母親のようだ。
母親、母親ねぇ……やれやれ、どうせならもっと早くに死ねばよかったぜ。
なぁ、あんたもそう思うだろ?思わない?死のうぜ?死なない?OKOK,そんな恐い顔スンナよ。見れたもんじゃねェやな。
まぁ美人の胸吸うってのも悪くねェな。シッポリいきたい所だが……肝心のナニがついてねぇんじゃなァ……あーあ、お先マックラってヤツだぜ、オイ。
「ΣЩе……」
……だからナニいってんのかわかんねェッて……ああ、だめだ、眠い……
一年ぐらい経ったかな、なにせ赤ん坊なもんでね、時間の経過がわからん。
んで、赤ん坊が産まれた。まだ毛も生え揃ってない……当然か、当然だな。
まぁ俺に妹が出来た。それだけ覚えてくれりゃあ結構さ。
驚いた。ここに産まれて4年になるが、まさかこんなもん見るとはな。
母親が、なんつーの?サイキック……いや、ちがうな、ミュータント能力でもない……魔法か?
魔法だな、うん、魔法。魔法を使ってた。
な、何を言ってるのか……え?なにそのワケ知り顔。え?何?まさかここって……
異世界?
マジかよ!!超クールじゃん!いいねぇ!俺はジャパニーズコミックが大好きでね、まるで主人公になった気分だぜ!
なぁ、そうだろ……え?何そのワケ知り顔。
さて、トントン飛ばして6年後と行こうか。いや、便利でいいねぇ、これ。
説明がラクだ。だろ?
妹……ロザリア・ルボミルスカ、めんどくせぇな。ロザリーでいいや。
ロザリーとちょっと遠出して、近くの山に行った時のことだ。
久々に抜け出せたこともあってロザリーはご機嫌だ。
ううむ、どうも俺っちの家は公爵家らしい。ほんとジャパニーズコミックの典型的なファンタジー世界だな。
そんなワケで簡単に家を出ることはできないのさ。
まぁ俺がロザリーつれて抜けだすんだがな!
「タスコロリッテお姉様!」
「だから俺の事はタスキーで良いって言ってるだろ?」
「そんな、お父様が怒るわ。」
「いいじゃないか、お前は立派な勇者になるんだろ?親父ぐらい乗り越えなくちゃな。」
「そっか……そうよね!わかったわ、タスキーお姉ちゃん!」
この世界にはどうも何度か世界の危機が来てるらしく、その都度勇者が現れ世界を救った……と絵本で習った。
フェアリーテイルの一種かと思っていたが、どうやらその何代目かの勇者が存命しているらしく、それで俺はようやくフェアリーテイルの世界に来ていることを思い知った。
「良いコだ、ロザリー。」
そう言ってその銀髪を頭を撫でてやると、嬉しそうに微笑むロザリー。
チンコついてなくてよかった。俺にもロザリーにも。
多分俺にチンコついてたら今頃ロザリーのバージンは……おっと、下品だったかな?そんな顔すんなよ、ビッグフェイス。謝るからさ。
「どうしてわたしの髪は銀色なのかな?タスキーお姉ちゃんみたいにマックロが良かったな。そしたらお揃いなのに。」
「AHA!そいつァ残念だったな!まぁいいじゃねえか、親父やお袋とはお揃いだ。」
「わたしはお姉ちゃんがいいの!」
そう、俺はあんたらジャパニーズみたいに真っ黒な髪と目をしてる。
親父やお袋を含む親戚筋全員が銀髪なのにも関わらず、だ。
どうもお袋の浮気を疑われたようだが、銀髪と黒髪の場合、常に銀髪が優先されるらしく、「有り得ない」という結果がでた。
そもそも銀髪は他の髪色といくら掛け合わせても子供は銀髪になるらしい。
随分と髪色にこだわるな、って?おいおい、もうとっくに察しはついてるんだろ?ファンタジーの定番、髪色イコール属性ってヤツさ。
銀髪は光属性らしく、公爵家以外には発現しないようだ。
黒髪は……闇属性?じゃねえかな、多分。
あ。俺捨てられそう。
まぁそんなことをロザリーと遊びながら頭のデッドスペースを使ってホンノリ考えてたら、前方の木から気配を感じた。
わざと気づかない振りをして近づき、捕まえようとした腕をスルリと避ける。
舌打ちが聞こえる。
……ああ、これ、山賊だわ。
頭にバンダナ、無精髭を蓄え、上半身裸の巨漢。な、山賊だろ?
「なかなか勘がいいじゃねえか、お嬢ちゃん。」
こっちをガキだと思って舐めてやがるな。まぁいいトコのお嬢様二人が森の中連れ立って遊んでりゃそりゃカモだわな。
だれだって襲う、俺だって襲う。
まぁいいや、死んでもらおう。
スカートに隠していたナイフを抜き出し、能力を発動する。
「Crock Up.」
時間がゆっくりと流れる。山賊のマヌケ面がよく見える。唇がゆっくりゆっくり動く。まだ喋る気だったのかよ。
んで、山賊の両足の腱を余裕を持ってスパッと。
……チッ、時間切れか、この体だとあんまり持たねぇな。
「大人しくし……ガァアアアッ!?」
まだ喋ろうとしている馬鹿を無視して、もう一回発動。
今度はお手手と手首が泣き別れ。モチ両手な。
と、なった所で時間切れ。
「お、俺の手が!?手がァアアアーーッ!?」
そう叫んで目の前にいる俺に一歩前に足を出す……モチロン両足の腱が切れてるからそのままブッ倒れる。
ひょいと避けてー
「テメェエエエエエえぁあああガフゥウッ!」
ある程度叫ばせてから頭を踏みつける。地面と接吻なさいってな。
呆気に取られるロザリーを呼び寄せる。
「……すごい、すごいよお姉ちゃん……」
「ロザリー。」
「なに?」
ロザリーの手にナイフを握らせる。
「殺せ。」
ロザリーの白い頬から血の気が退いていく。
「……え?」
「殺せ。」
「な、なんで!?」
「お前は、勇者になるんだろう?弱い人を護るんだろう?こいつは弱い人を傷つける。時には殺す事もあるだろう。お前は、勇者になるんだろロザリア!」
「で……できないよ。」
「……ロザリア。」
「殺すなんて……殺しちゃったら……」
「ロザリア、私の手を握って。」
そう言ってロザリーに手を差し出す。
その手のとったロザリーはすぐに気づくだろう。
「……お姉ちゃん、震えてる……。」
「……私も、こわいの。きっとこの人はトドメを刺さなくてもいつか死ぬ……。」
「……」
「自分自身を……なによりも、あなたを……護りたかったから……」
「お姉ちゃん……」
「おねがい、ロザリー……私を護って……私だけじゃ……重すぎる……」
「……」
「お姉ちゃんは、わたしが、まもるの。」
ズグニュッ
ブシャッ
俺の演技力パネェ!
これでロザリーも立派な勇者になってくれるだろう。
ウンウン!我ながらいい仕事したぜ!!