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【幻想掌編】たまご|観覧車は、また崩れ落ちる

作者: 霧子ノア
掲載日:2026/06/05

淡いブルーの中、光と音が鳴り響く。

男は階段から、逃れるように降りて来る。


目の前には、先程の自分が歩いている。


左の通路から、先程の老夫婦が歩いてくる。

先程の自分に向かい、


あそこを曲がれと伝えていた。

そして、この"たまご"を置け、と。


受け取った"たまご"は小さかった。


男は観覧車へと、足を速める。



今度は間に合った――



揺れて崩れそうな観覧車に乗り、シートへ深く背を預けた。

しかし、観覧車は崩れ落ちてゆく。



これで……いい……



これは、ループだ。


何度も、タイミングを計りながら、階段を降り、男は何度も自分の背を探す。



本文:霧子ノア本人作

表紙絵・イラスト:AI制作


※本作は、noteにも掲載しています。


主掲載先はアルファポリスです。

『静かな悪戯』本編は、2026年8月1日よりアルファポリスにて掲載開始予定です。


アルファポリス作者ページ:

https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/753708856


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