第二部不可解な出来事
「早いね!もうここに来てたんだ」と希叶は言う
「まぁ学校からそのまま来たし」と僕は言う。
こうやって廃駅に来て希叶さんと話すようになってはや一ヶ月がたとうとしていた。
今日もまた読んでいる本のはなしや音楽のこと、学校のことなんかのことを話したり互いに好きなことをやったり、勉強をしたりなどをしていた、さすがに将来のためにも勉強はしなきゃ不味いからね。
「翼くん ボケッとしてないで勉強しな、明日テストなんだから」と希叶さんが言う、そう実は、テストなのにほとんど勉強をしてなかったんです。今日希叶さんに教えてもらうまですっかり忘れていて、今もう勉強中なんです…そうそうあと希叶さん、めっちゃ頭いいんですよね…僕が真ん中よりちょっと上くらいのところ、希叶さん学年3位なんだよね、頭良すぎでしょ…その頭脳を少し分けてくれと重いながら勉強をしている今日この頃。
「翼くん?」と唐突に、一緒に勉強をしてた希叶さんが声をかけてきたのでそれに反応をするように、
「どうしたの?」とまた僕も声をかけた。
「なんかさ…変な音しない?線路が変に揺れてるような気がするし、なんか急にさっき寒くなかった?」と希叶さんが言った。だが、まったくそのことに気付かなかった、鈍感すぎるだけかなとも思ったが、心配させないためにも僕は
「気のせいじゃない?」と軽く流した、
「そうなのかな…気のせいか」と希叶さんは言った。
だが、ある時間になるといつも希叶さんは、そう僕に言ってくる今日もだ
「なんか、やっぱなんか変な感じがする」と希叶さんは言う、僕は今回も何を気付くことはできなかったが、とても不安がってるようすだったのでこう提案した。
「じゃあ、明日図書館にでもいって気分転換してみる?」と僕はいう、
「そうだね、それはいいねしれないね…」と希叶さんは言う、
「じゃあ今日はこの駅を離れて、もう帰ろっか」と僕は提案した。
「そうしよっか」と希叶さんは言った、だから今日のところは早めにこの廃駅を出ることにした。
この時の空の色は何だか曇っていて、そらが灰色のような黒色のような色で染まっていて、森の中にあるこの場所が、いつもよりもなんだか怖い雰囲気のようにも思えた、だからそそくさとこの場所を跡にした。
森を抜けていくために人通りの少ない道を進んでいく、天気も相まって不気味な雰囲気で今にも何か出てきそうな雰囲気だ、どうやらいつも明るく話してくれる希叶さんもさっきのことがあってか少し暗く、何かに怯えているような感じだった。
そんな、希叶さんが、いきなり手をつかんできてこう僕に、小さな声で言ってきた
「森を抜けるまで、手…繋いでていい…?」と言ってきた、
「もうつないでるけどね…」と僕は、驚きや照れを隠しながらそう伝えた。
森を抜けるまで何ともいえない雰囲気で、一言も喋らなかった、正確に言えば喋れなかったというのが正しいとも思われる。
森を抜けると人家の立ち並ぶところへでる、そこにくると手をさっと離してきた、そして小声で
「……ありがとう」といつもの感じとは思えない声で、言った。
「…うん」と僕は、何というのが正解かもわからず、そう返した。
「あ、明日のことなんだけど、明日は学校終わったらどこで集まる?」と明日のことについて聞くという話題を作ることでこの気まずい雰囲気を何とかしようと考えたのだ、僕って天才かもと思いながらいった。
「あ、あ明日? 明日は奥日山のバス停に14時30分集合でいい?」と希叶さんは言った。
「わかった!ま、また明日!」と希叶さんにいって、先に帰った自分、全然天才じゃなかった気まずすぎてどうにかなりそうだった、なので希叶さんの家の近くについた途端猛ダッシュで、帰った。これでも元陸上部だからねと考えながら、帰ってる途中で植木につっこみ自分のアホさに呆れた。
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