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分身

作者: 北村浩雪

夜、ベッドに横たわっているといつも急激な脱力感が襲う。そして金縛りになり、私は全く動けなくなってしまう。

そして、指の先から何かが抜けて行く感覚を感じ始める。すると私の『分身』は勢いよく私から飛び出るのだ。最近は毎晩のようにある。私は目も開けられない強い金縛りのもと、私の分身がゆっくりと歩き出し、部屋を出て行くのを感じるのだ。分身は部屋を出て何をしてるのか不思議と全く気にならなかった。

分身が私の体を抜け、2〜3分すると金縛りのことも忘れ私は深い眠りについてしまう。まるで分身が何をしでかそうと知らんぷりをするように…。


朝目覚めると、分身は私の体に戻っているらしい。金縛りもない。部屋を出て、リビングに行き、家族と朝食を食べる。


弟が私の顔を見ながら神妙な顔をして、トーストをかじっているのが気になり、「どうしたの?」と尋ねる。


「最近、怖くて同じ夢を何度も見るんだ。お姉ちゃんがバットを持って毎晩ボクの前で立っている夢を…」

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