あずましい夏
あずまと和希の一時の夏の他愛のない会話
とても短いです。
「なぁなぁ、『あずましい』ってしってっか?」
急に聞いてきた。
「知らねぇよ、急になんだよ…あずま」
こいつは「樹枝束 あずま」僕の親友だ
「いや、別に?なんでもねぇよ、和希」
「あっそ、じゃあ別にいいや」
そんな他愛ない話をして歩く。
肩を並べて、ぶらぶら歩くだけそれだけがとても良かった。
「んで、『あずましい』ってなんなんだよ...」
「俺はな、お前といてとっても」
―あずましいよ―
大人になっても俺らはまだ仲はいい。
だけどお互い忙しくやっと休みが取れた。
夏だし、じめじめするし、セミうるさいし。
良いとこなんて1つもない季節だ。
「よぉ、和希」
「お、やっと来たか。あずま」
少々の沈黙が流れる。
僕は口を開きこう言った。
「僕もお前と過ごしてたあの時間も、これからの時間も」
―あずましいわ―
皆さん、ここまで読んでくださりありがとうございます。
ちなみに所々出てきた『あずましい』という意味わかりましたか?
気になった方は調べてみてください!