(7)砲弾と缶詰、胃に収め
(7)砲弾と缶詰、胃に収め
作者。缶頭。2013/04/17 完結 11話
内容。ソ連戦車兵
作者あらすじ。
1943年独ソ戦が始まって3回目の夏に転機は訪れた。
祖国は彼に栄光あるソヴィエト軍戦車兵としての勇気、
剛胆そして大衆的英雄精神の発揮を望んでいる。
しかし派手な撃ち合いだけが戦車兵の仕事ではない。
我々の真の仕事と言えば、来る日も来る日もグリスで
指をベタベタにし、
エアフィルターをジャブジャブ洗い、燃料タンクに
油を注いで、食い物を腹に収めることばかり。
戦車はすぐにガタが来る、撃ち合う前に落伍する。
ようやく前線にたどり着いたところに待ち受けるは
宿敵ドイツ軍。極め付けは、戦車のクルーとして
配属された年端もいかぬ少女達。
敵弾は当たる相手を選り好みしない。果たして
これで戦争になるのか。生き延びる事は出来るのか。
いやいや、そんなことはどうでもいい。
前を見てみたまえ。鉄が軋み、鋼が泣き叫ぶ。
泥と土を泡立てて作られた戦場に焼けた鉛の雨が降る。
キューポラの彼方に戦場が見える。そうだ戦場だ。
これが戦いというものだ。
しかし今更どうして退けようか?
砲兵が陣地を耕し、歩兵が駆け出す。
最早覚悟を決めるしかあるまい。戦車、前進。
●うん。正統派?戦車兵の物語・・・
戦車小説は面白い。