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無冠の皇帝  作者: 有喜多亜里
【小話】
100/169

こんなん話してました(ダーナとヴァラク)

◆『無冠の皇帝【03】』の「02 つけこまれていました」で、クロケルが席を外していた間にダーナとヴァラクがしていた会話。

クロケル

「すいません、班長。ちょっと失礼します」


ダーナ

「……どうした?」


ヴァラク

「きっとあんたの副官さんに、俺の好みを伝えに行ったんでしょ。あんなでかいなりして、細かいことに気がつく男なんで」


ダーナ

「なるほど。六班長がわざわざ推薦していくわけだ」


ヴァラク

「その六班長を叩き売りしたくせに」


ダーナ

「うっ!」


ヴァラク

「……もしかして、フォルカスのこと、知ってたんですか?」


ダーナ

「いや、まったく知らなかった。六班長がドレイク大佐隊に対して特別な思いを抱いているのはわかったが……まさかあんな理由でだったとは」


ヴァラク

「セイルの願いを叶えてやったんですか? 俺の構想を一からぶち壊して」


ダーナ

「そういうわけでは……」


ヴァラク

「そういうわけでしょう。あんた、人の心が読めるんですか? 中途半端に」


ダーナ

「中途半端……」


ヴァラク

「そのくせ、結果オーライになってるのが腹が立つ。あんた、ドレイク大佐のおかげで何とか助かってんですからね。それを絶対忘れちゃ駄目ですよ。この配置図見れば、あんたが何をしなくちゃならないか、一目瞭然でしょ」


ダーナ

「前回と同じだろう。……ドレイク大佐に旗艦をとらせる」


ヴァラク

「こういうのでは馬鹿じゃないのにね。つーか、それでかろうじて〝大佐〟でいられてるのか」


ダーナ

「かろうじてか……」


ヴァラク

「かろうじてですよ。今度の出撃でしくじったら、あんた、マクスウェル大佐と同じところに〝栄転〟になりますからね」


ダーナ

「それは、この上もなく嫌だな」


ヴァラク

「俺らももうタライ回しされたくないですよ。だからこうして来たんです。……やった、アイスティーだ! 今はこっちが飲みたかった!」

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