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滝ふたば 5

「逆らえない……」


コーヒーパーラー「ライフ」のマスターは、つぶやいた。


滝ふたばは、不敵な笑いを浮かべた。


「もう逃がさない。私が納得できるまでは! 」



ここで、いろんな関係について確認しよう。


まず、コーヒーパーラー「ライフ」のマスターは、実は、ジョー・スミス・竹下というゾンビ研究者でもあったのだ。


そして、コーヒーパーラー「ライフ」のマスターであり、ゾンビ研究者でもある、ジョー・スミス・竹下は、シンメトリーという人物の指導の下で、ゾンビ研究を行ってきたのである。


一方、滝ふたばは、パワースーツ開発の責任者であるが、人類の未来をになう技術として、パワースーツに対抗し、頭角を現して来た謎の生物科学、ベータミンC開発を中心とするゾンビテクノロジー研究の中心人物でもあると見られるシンメトリーという人物の実の娘というのだ。


さらに、滝ふたばは、コーヒーパーラー「ライフ」のマスターであり、ゾンビ研究者のジョー・スミス・竹下と浅からぬ関係があるようだ。



滝ふたばは、約束どおり、ひとつの質問をした。


「これなら、あなたなら答えられるはず。ドレミヒーローは、『セクシー』といえるのかしら? 」


滝ふたばの質問は、読者諸氏には、滝ふたばが何を聞こうとしているのか、まったく分からない、意味不明の質問であるに違いない。


しかし、この質問で、コーヒーパーラー「ライフ」のマスター、ジョー・スミス・竹下は、絶体絶命の崖っぷちに追い詰められてしまったのである。


ということで、滝ふたばの言う「ドレミヒーローが『セクシー』である」とは、どういう事か、なぜ、コーヒーパーラー「ライフ」のマスターはこのように追い詰められたのか、ここでまず説明をする必要がある。


ということで、「ドレミヒーロー」なるものについて説明しよう。


この物語の最初で、私は、『なんちゃってヒーロー』というヒーロー物のテレビドラマについてふれたのだが、この『なんちゃってヒーロー』の主人公というのがハロルド洸一こと、ドレミヒーローという人物である。


ところで『なんちゃってヒーロー』というヒーロー物のテレビドラマは、実を言うと、ハロルド洸一こと、ドレミヒーローの敵との日々の闘いだけではなく、ハロルド洸一の日常の細々とした出来事を紹介するリアリティ(ドキュメンタリー)ドラマとしても作られている。


この『なんちゃってヒーロー』というドラマについては、昔からいわれていきていることがある。


それは、『なんちゃってヒーロー』は、リアリティドラマということをうたってはいるものの、このヒーロードラマは、実は、「やらせ」ドラマではないかということである。


というのは、プライバシーの保護の観点からという理由で、ボカシが頻繁に登場するからである。戦闘中の映像について言うと、ほぼぜんぶが、残念ながらボカシとなっている。


さらに、登場人物も主人公のドレミヒーローのハロルド洸一以外の顔には、ボカシが入り、音声も他人の声があてられているか、ゆがめられて音声処理されている。


『なんちゃってヒーロー』は、ボカシだらけの残念なヒーロー物ドラマとなっている訳だが、これでは、「やらせ」という評判が立っても反論が難しいというのも事実である。


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