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ゴーストタウン(1)

 盗賊に襲われた村を出て3日経ち、ゴーストが出たっていう町に着いた。


 昼間だけど、町はなんだか薄暗く、町の人も元気がなさそう。

 道端で座り込んだり、しんどそうな顔で寝ている人がいる。


 ナンシーさんが難しい顔をしている。


「エネルギードレインされているわね」

「エネルギードレイン?」

「生きている人の体力を吸い取る魔法よ。近くに魔物がいるんでしょうね」


 リリアも暗い顔になってきた。

 座り込んでいる親子の近くへ駆け寄る。


「大丈夫ですか?ヒール」


 治癒魔法をかけても、親子の表情は変わらない。


「ねぇ、ナンシーさん。アタシの魔法じゃあ、みんなを元気にできないの?」

「難しいでしょうね。リリア様の力はケガを治す魔法ですので」

「うーん。アタシ聖女なのに、困ってる人を助けられないなんて…」


 リリアが悲しい顔になってきた。

 どんな理由でも、リリアを悲しませるわけにはいかない。


「ナンシーさん。僕たちになにかできませんか?」

「そうねぇ。まずは町長へ聞いてみましょう」



--------



 町長さんの家に着く。

 町長はぽっこりお腹のおっさんだ。

 挨拶を済ませて、僕は町の様子を聞いてみる。


「1ヵ月前からこのような状況で。とても困っております。聖女様のお力を貸していただけませんか」

「もちろんです。必ず解決いたします。ところで、最近変わったことはありませんか」

「はい。町はずれに古い屋敷があり、そこからうめき声が聞こえるということで、冒険者へ調査を依頼したのですが、誰も帰ってきていないのです」


 怪しすぎる。


「エリオット。その屋敷に悪い魔物がいるのよ。やっつけて町の人を助けてあげましょう」

「ああ。そうしよう」


 キリッとした顔のリリア。聖女らしくなってきたな。

 町長が喜んでいる。


「ありがとうございます。ただ、日が出ている時は何もなかったので、夜まで私の家でお休みください。」


 家に入れてもらう。


 僕が最後に家に入ると、中には巨乳の女の人がいた!

 ナンシーさんより大きい。


「あら、ようこそ。旅のお方かしら?私は町長の妻です」


 奥さんらしい。

 若々しい見た目で、町長の娘と言われてもおかしくはなかった。

 町長、すごい奴だぜ。


「お母さん。誰か来たの?」


 奥のドアから、奥さんそっくりの女の子が出てきた。

 リリアより少し年下っぽいが、胸はナンシーさんより上だ。

 これが、血筋か。


「エリオット。胸ばっかり見てる」

「……ごめんなさい」

「あらあら、いいのよ。そういう男の人には慣れてますので」

「お兄さんもエッチな人なんですね。はぁ~」


 娘さんはため息をつきながら、胸の下で腕を組む。

 巨乳が寄せて上げられる。わざとやってるのか?

 町長家、すごい一族だぜ。


「エリオット!エッチな目で見過ぎ」

「ごめんなさい」

「エリオットは大きい胸が好きなの?」

「大きいとか小さいとかは関係ない。みんな平等だ」


 僕の無駄な叫びのせいか、変な雰囲気になる。


「はいはい。いいから、さっさと入りなさいよ。」


 ナンシーさんの冷静な声。

 僕は玄関でおっぱいを見るのをやめ、夜までおとなしくしようと決めた。チラチラ見るけどね。



--------



 夜になり、町はずれの古い屋敷に着いた。

 明かりが無いので、ナンシーさんがランプを浮かせてるような光の魔法を使ってくれる。


 ウゥゥゥッ


 うめき声が聞こえる。

 あと、夜だから怖い。


「少し怖いけど、アタシたち冒険してるっぽいね」


 リリアは怖いの得意じゃないはずだが、ワクワクのほうが強いみたいだ。


「行くわよ。後ろからついてきなさい」


 ナンシーさんが前を歩く。

 暗くてお尻が見えにくい。


 ウウウゥゥ


 すぐ近くからうめき声が聞こえる。


「なんかいるー」


 リリアが僕の左腕につかまる。

 やわらかい横乳が当たる。最高だぜ。


 ボコボコッ


 地面から何かが出てきた。

 人間みたいだが、暗くてよくわからない。


「ゾンビよ。下がりなさい。ファイアボール」


 ナンシーさんの火の玉がゾンビに当たり、炎に包まれた。

 よく燃えるなー。


「ナンシーさん。すごーい」

「フフ。ありがと。ゾンビは火に弱いのよ。にしても、ゾンビがいるのね。ということは……」


 ナンシーさんが考え事をしている。

 難しい顔をしている美人ってのも、いいね。


 バサバサバサッ


 なにかが飛んできた。


「おお。美しい女性が二人も!素晴らしい」


 テンションが高く、ノリの軽そうな変なやつがしゃべってる。

 貴族のように豪華な服を着てて、大きい羽が生えてて、目が赤い。


「まさか、ドラキュラがいるとはね」

「ドラキュラって何です?」

「人のエネルギーや血を吸う魔物よ。血を吸われると意識を失ってゾンビになるわ」


 いつものナンシーさん講座が始まる。


「おお。我に詳しいようですな。素晴らしい。美しいだけでなく、頭も良いとは」


 ドラキュラは両手を上に挙げて喜んでいる。大げさな奴だ。

 どうやら、コイツを倒さないと、町と巨乳親子は救われないようだな。


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