Please,please,please..
信じてる、信じてない、信じてた?
本当はもう分かってる。
少しずつ、少しずつだけどあたしね…
気がついてしまったの。
ううん。
そんなことない。
きっとそんなことあたしの思いちがいで、きっときっとこれは、あたしの君への想いが強いせい。
君よりも、あたしの方が君をいっぱいいっぱい好きだから。
だから、なんだよね。
嘘だって言って。
だってこんなの信じたくない。
知らないよ。
あたしは何にも聞いてない。
何にも見てなかったことにする。
それがたとえ耳をふさいでいることだとしても、真実から瞳をそむけている虚しい行為だったとしたって、それでいい。
そうすることしかきっと、今のあたしには方法はない。
真実って一体何?
こんな悲しい現実なんていらない。
たとえそれが嘘だとしたってね、あたしにとっては君が、君の全てがね、たった一つの真実なんだよ。
ねぇ、聞いて。
あたしね、あたしは、耳にピアスの穴なんてあいてない。
それにね…
たとえもしも開いてたとしたってね、あたしはそんな可愛いものきっとつけたりしない。
ねぇ、お願い。
嘘にして。
それでいいから…
あたし信じるから、どうかお願い。
真実のことは言わないでいて。
聞きたくない。
見たくない。
知りたくなんかないよ。
君と居るあたしは幸せで、優しくて、愛に包まれているの。
それだけでよかったの。
それ以上を望んでなんていなかった。
本当だよ。
ねぇ、だからお願い…
お願いだからそんなこと、もう二度とあたしに伝えたりしなくていい。
ねぇ…
君のこと、誰よりもいま、信じているから…
信じてるから。
だからいまは何にも言わないでよ…
「ねぇこの間、車にピアス忘れてたよ。」




