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思いを言葉に  作者: かせ 時雨
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普通

何時からだろう、僕は普通を追い求めていた。それまでが変わっていた訳では無い。どこにでも居るような少し人見知りなただの少年だった。でも僕は『普通』になりたかったのだ。それからの僕の口癖は「僕は普通だから」だった。僕は常に『普通』を纏って生活しているつもりだった。


そんな普通を追い求め始めた生活を始めてから数週間後、僕はそれまでほとんど言われたことのなかった言葉を言われた。「お前って変わってるよな」だ。そんなはずはない。だって僕は普通を纏って生活しているのだから。僕は相手の言葉を否定した。口癖である「どこが?僕は普通だから」という言葉で。たまたまその相手が変わっていると思っただけ、そう信じていた。けれど、それからは変わっていると言われることが多くなった。最初の頃は否定されなかった口癖も今ではどこが普通なんだ?と言い返されるまでになっている。どうしてだろうか。僕はこんなにもーーー





ーーー普通を追い求めているのに。

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