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岩松優月0

新作です、よろしくお願いします

「いらっしゃいませ」


岩松優月(いわまつゆずき) 僕の名前は、どこにでもいるお姉さん好きの高校生だ。


そして、ここは僕がバイトをしている喫茶『チタリロ』。ここの従業員はなんと僕以外全員女の子だ!とは言っても僕のタイプの女の子はいないんだけどね。


そんなことより聞いてくれ、さっき入ってきたお客さんすっごい巨乳だ!あんなに大きいの見たことない!!あれのせいで作業に集中できない!あぁ、なんて罪なおっぱいなんだろう。。。あっ、あのお姉さんからお呼び出しだ!ちょっと行ってくるぜ!


「はい、ご注文はお決まりでしょうか?」

「えぇ、このコーヒーを2つくださいな」

「かしこまりました。少々お待ちください」


うぉー!声めちゃくちゃエロい!!なんだよあの身体中に響くような声!!おっといけない、注文を店長に伝えなくては。お姉さんコーヒー2つも頼むなんて、コーヒー大好きなんだなぁ。


「店長!コーヒー2つ入りました」

「りょーかい!」



「あいよ、コーヒー2つ!優月こぼすなよ?」

「ははは、店長、僕が何年ここで働いてると思ってるんですか?もうベテランも大ベテランですよ!」

「何言ってんだ、お前まだ入って2ヶ月じゃないか」

「うっす、調子乗ってすみません。行ってまいります」



「お待たせ致しました~、コーヒー2つになります」


僕がお姉さんの前にコーヒーを2つ置くと、お姉さんは少し困った顔をした。あれ?2つじゃなかったっけ?


「お2つじゃありませんでしたか?」

「いやぁ、あの2つ頼んだのは頼んだんですけど・・・」


と言いながらお姉さんは目線を前にした。つられて僕も前を見ると、そこにはガチガチのヤンキーなお兄さんがいた。


「おいテメー、なんで2つそっちに置いてんだよ。1つはこっちだろーが」

「す、すみません!」


お姉さんに気をとられていて、ヤンキーに気づかなかった!


「しかもオメー人の彼女の胸をチラチラチラチラ見やがって。なんだコラ?殺すぞ?」


や、やばい!目がガチだ!!


「み、見てません」

「くだらん嘘つくな!」

「ひぃ」

「なぁ直美(なおみ)、お前も気づいてただろ?」


僕は縋る(すがる)ような気持ちでお姉さんを見た。するとお姉さんは少し笑った。これは助かるんじゃ・・・


「そりゃ気づくわよwあんなに舐め回すように見られると気づかない方が無理があるしw」

「ほれなぁ?ちょっと表出ろや」


まずいまずいまずいまずい、表に出てされることなんて1つしかない!痛いのは嫌だ!なにか、なにか助かる方法が・・・あっ、もうこれにかけるしかない!


「彼女さんの胸なんかに興味ありませんよ」

「じゃあなんで興味ない胸をチラチラ見てんのかなぁ?」

「いやぁ、おっきくて大変そうだなぁって」

「んだとコラ!直美のことバカにしてんのか?!」


僕は大きく息を吸い、大声で


「だって僕はロリコンだから!おっきいおっぱいに魅力を感じない!むしろ、小さい方がいい!あの両手で覆い隠くせる感じ!身長だって低いほうがいい!ものを取れなくて困ってるところを助けてあげたりすると、にっこり笑ってありがとうって言ってくれる!その笑顔がとてつもなく可愛い!声だってエロい声より可愛い少し高い感じの声がいい!!声を聞くだけで興奮できるあの感じがたまらない!それから」

「わかった!わかったからやめろ!いや、やめてください!!俺が悪かったから!!」

「わかってくれたらいんですよ」

「あぁ、その、ほんっとごめんな。こんな大勢の前で性癖を暴露させちゃって」


ヤンキーに言われ周りを見渡した。そして気づいた。自分のしでかしたことの大きさを。喫茶だから女性客が多い。そして、その女性客から冷たい目で見られていた。冷たい目線を放っていたのは客だけではない。従業員のからも僕は冷たい目で見られていた。

終わった。僕のバイト人生が終わった。立ち尽くしていると、僕の近くに店長がテトテトと近ずいてきた。


「優月」

「は、はい」

「容姿が整っているからロリコンじゃないと思っていた」

「は、はい」

「とりあえず今日は帰れ。また後でスマホに電話をかけるからちゃんと出てくれよ?」

「わかりました」

「じゃあおつかれ」

「お疲れ様です」


僕は放心状態のまま、とぼとぼと家に帰るのだった。

最後まで読んでいただきありがとうございます!少しでも面白いと思って頂けたら、ブックマーク・感想・評価・レビューよろしくお願いします!!

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