睦子の秘密
その夜、睦子は夢をみていた。睦子さん、今日は付き合ってくれて、有り難う。私も、ず~っと前から御手洗君の事すきだったから、デート出来て嬉しいわ。今から睦子さんの部屋に行っても良いかなぁ❓と言うと、予期せぬ事ではあったが、初デートで舞い上がり、睦子は照れながらも、小さく頷いた。だが悲惨な事態になろうとは、知るよしも無かった。睦子は今朝も醜態をスッカリ忘れていたのだ。先に感じたのは、御手洗だったのだ。部屋に入るなり瞬間にオシッコ臭い事に気が付いた。更にベランダに干されている布団には幾重にも重なって染みがある。部屋の中からは、誰がみても、はっきりと分かる。まさか、睦子さんが、未だにおねしょ❓イヤそな訳ない。っと一人言を言うと、まさか、睦子さんに限ってと思ったが、実は、御手洗自身も重度の夜尿症で毎晩、寝る前に欠かさずオムツを充てているのだ。だからこそ、部屋に入った瞬間に感じた。勿論、誰にも内緒だ。僕と同じようにおねしょ癖があるなんて、嬉しくなって、確信する為に、釜をかけ意地悪ぽく、ねぇ、この部屋、何だかオシッコの臭いね「えぇ」普段から、おねしょの臭いに慣れている、睦子は全く気が付か無かった。確かに睦子意外なら、オシッコ臭いのが直ぐ分かる。しまった、今朝もやちゃったんだ。