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酷くなるばかり
流石に毎晩のおねしょは、本当に恥ずかしい、年齢からしても、もはや、おねしょと言う、生易しいレベルでは無く、睦子は寝小便垂れ女だ。児童期に、寂しさの余りママの愛情を一人占めする為に【意図的におねしょを繰り返した】完全な夜尿症に睦子は陥ってしまったのだ。幾ら泣きじゃくっても、涙の何十倍の量の寝小便でオムツをグショリと濡らす。それ何処か、昼間も時々、幼い子供の様に、お漏らしもする様になった。些細な事でお漏らしも、立派な失禁と言う症状の病気だ。自身ではどうしようも無いのだ。こんな事、恥ずかしくて、誰にも相談出来ない。毎回オムツを購入する時も介護用でと嘘を付いても、実際は睦子自身が、おねしょの為に購入して充てるのだから、顔から火が出る位、恥ずかしい。お店の方は気付いてるかもと、勝手に想像し更に、顔が熱くなるのが分かる。此のまま一生オムツが必要になるのかと思うと、情けないなくて、涙を必死で堪え、部屋の隅で泣きじゃくった。