お互いの駆引き
初デートの当日ギリギリまで、頭の中で構成しリハーサルをまでした。出かける前に偶然に聞いた、悩み相談は睦子の背中を押している。だが、表情はデートと言うより戦場に行く、険しい表情だった。待ち合わせの場所に約束の一時間前に着いた。職場ではそれ程意識しなかったけど、デートとなると
あぁ~流石に緊張するなぁ。嫌われないように、ネガティブな事考えていた。暫くすると、御手洗君が来て、お互い挨拶してから、睦子の表情を見た瞬間、俺デートは初めてで上手くリード出来ないかも、緊張の余り寝れなかった事を正直に話した。取り敢えず、寝坊して遅刻だけはしなかった。俺って偉いでしょ。まさかの言葉に、ビックリし、少しぷくっとして、直ぐに笑った。睦子と違って何てポジティブな人。呆気に取られて、又、思わず笑った。良かった、笑顔になって。「えっ」睦子にとって正念場、笑顔が消えていたのだ。睦子も続けて、実は私も緊張して寝れなかったの。私も初デートなの。二人は見つ合い大笑いした。俺も男のプライドがあるからと、暫くは身を任せてよ。俺、頑張ってリードするから。協力するんだぞ。何よそれ、可笑しいとリラックスした所で、デートの始まり。