4話 「初日にピンチ」
入学して初日、先輩3人に絡まれる俺であった。しかもパシリ…
「え?やだです」とりあえず断った。
「おいおい、兄貴、こいつ自分の立場分かってねぇっぽいぜ」
後ろの口ぶりからして弟子か従者だろうか、いや、モブAと名付けよう。なんか言ってる。
「おい、テメェ、この学園のルールしらねぇのか?先輩には絶対服従だぜー、最も嫌なら学園決闘で勝つしかねぇけどな」
こいつがリーダーか、イカツイ身体をしている。殴られたら痛そう…
「まぁーお前じゃ兄貴には勝てねぇけどなー、へへへ」
続けて、さっきとは違うモブが言ってくる。
うるせぇモブB!
なるほどな…俺が雑魚という噂を聞きつけて来たという所か、
「おいおい、先輩方、いきなり後輩にパシリ要求するなんていい度胸じゃねーか」
隣の潤が担架を切る
「やめろ、潤」俺は彼を止めた、関係ない人を巻き込む訳には行かない。
「分かった、なら学園決闘をしましょう」
このままパシリになるくらいならあがいた方がまだマシだ。それに失うものは何もない。
「ほう、言いやがったな、もう撤回はできないぜぇ、決闘申請は俺がしといてやる。じゃあ日時が決まったらてめーのBSBに送っといてやるよ、てめーの名前は?」
「俺は1年20組の相川 イクトだ」
「ほう、イクトか、俺は畠山、剛だ。いい試合をできたらいいねえ」
彼はそう言いモブ二人を引き連れて教室に戻って言った。
「いーのかイクト、いきなり学園決闘なんて…」
「いんだよ、俺たちも教室戻ろうぜ」
ー教室ーー
「はーい、次は相川君、自己紹介して」
「おい、イクト呼ばれてるぞ!」
後ろの潤の声で意識を取り戻し適当に自己紹介をした。まぁーみんな知ってるしね!
「なんかおかしいんだよなぁ…」
「どうしたんだよ、イクト、ぼーっとしちゃてさ」
「いやー、この決闘、先輩にメリットねぇーなぁーって思って、」実際妙である。確かに学園決闘することで成績は上がるが…そもそも先輩が後輩に勝ってもほとんどポイントにならない。それに加えてもし万が一負けたら少しの減点では済まない。だから、別学年同士で闘うことはほぼないと聞いているのだが…
「ふーん、まぁー勝てばいいんだよ勝てば、なんか策あんだろ?」イクトが言う
「いや、策なんてない」
「ねぇーのかよ」
ならなんで決闘を受けたのかと言うとまぁーただのプライドだな。実際、あがきもせずパシリには成り下りたくはない。
ーー放課後ーー
一通のメールが来た。畠山先輩からだ。
「決闘は明日の放課後五時な、あーいいわすれてた。」俺はメールの下に目を向ける
…
…
…
「負けた方は退学な」
「な、なんだとぉ〜〜〜!!」
入学初日、俺はいきなり退学の危機に立たされたのであった。
BSBについては、後々書きます。
多分、今日中にもう1話更新できます。




