3話 「ビリと先輩」
はいはい、3話です。
無事入学しました〜
おっす、オラ相川 イクト、ボッチなう。
それも仕方がないなんせあの噂が広まっているのだから…
「おい、あいつじゃね、中等部上がりの落ちこぼれって、ステータス上がらなくなったらしいぞ」
「ちょっとやめなよーこっち見てるよー」
世間は厳しいのである。
そう俺は黒乃宮学園の中等部だった。元エリートだよ!しかし、エスカレーターで高等部に上がれるため入学することができたのだった。なぜ俺がこんなに冷たい視線を浴びているのかというと…
「よー人気者だね〜イクト」
初日から嫌味を言ってくるのは、五十嵐 潤。同じ中等部でエリートやろうだ。
「なんでお前がいるんだよ」
「いやいや、なんでって同じクラスだからだよ笑1年間仲良くしよーね」
「はぁー?なんで俺がお前と…」
「テレるなよ〜てか噂広まってんじゃん」
そう、俺は中等部最後の学園決闘で20連敗をしたのだ。歴代最高記録らしい。
「いやー仕方ないから俺が友達になってやろー、うわー俺って優っしい〜」
どうせ友達できないでしょみたいな顔で言ってきやがった、まぁーそうなんだけど…
「てか、俺と友達になっても良いことねぇ〜ぞー」
「はは、弱い人にも優しいなんて、潤くんってす、て、き、ってなるじゃん?」
「死ね!」
「まぁー冗談だ、冗〜談。それよりも入学式始まるよー、いこーぜ!」
俺は無視して講堂へ向かった
「ちょっと、待てよ〜、イクト〜」
ー入学式ー
一年生が1000人、二年生が700人、三年生が300人の約2000人のがこのバカでかい講堂へと集まった。
学年が上がるにつれて人が減るのはやはり、
流石、超実力主義の黒乃宮学園である。
各学期ごとの試験や様々な功績を考慮して学校の基準を満たしていないものは退学になってしまう。はぁ〜生き残れるかな俺…
ーーー
続いて新入生代表の挨拶
「おはようございます。新入生代表として挨拶をさせていただく、一乃宮 凪です」
たった一言で場の雰囲気を変えた
「あれが噂の中等部トップ入学の一乃宮 凪かー、ちょーかわいくね?」
近くの男子が胸を躍らせている。それも無理ない、整った顔、雰囲気、見た目だけでも一級品なのに魔法も超一流の完璧少女なのだから。
「なぁ〜イクト、お前まだあいつのこと好きなのか?」隣の潤が煽ってくる。
「はぁ?なわけ」
俺は軽く流した。実際、自分でも良くわからない。ただ一つ言えることは俺は彼女に憧れていた。彼女に少しでも近づきたくて努力した。自覚はなかったが好きになっていたのかもしれないが…
「はぁー遠くなったもんだ」
入学式が終わり俺とイクトは中央広場へと向かった、なんせアレがあるのだから…
「行きたくねーなー」
「はは、イクトはビリ確定なのにね笑
ひよっとしてマゾ?」
「ちげーよ」
そう、競争心を煽るためなのか約500名の中等部上がりの学園決闘の順位を貼り出すのだった。ちなみに残りの500名は各中学のエリートがこの黒乃宮に一般試験で勝ち抜いた人達だ。その人達もどの中等部上がりが強いのかと興味を示し多く来ている。
俺と潤は人混みに突っ込み掲示板へと目を向ける…
1位 一乃宮 凪
7位 五十嵐 潤
…
…
517/517位 相川 イクト
……いやーまぁーわかってました笑
「おい、お前、」
肩を叩かれたので振り向くと、胸のデザインが違う、先輩か?
「なんでしょう?」
「焼きそばパンとイチゴ牛乳買ってこい」
状況が掴めずおもわず…
「へっ?」
イクト君は怖い先輩に絡まれました。
そろそろ戦闘いれたいなー




