#4
南の神殿で追加メンバーに関してミナに話をしてみたところ、ミナが上に掛け合って承諾を得てくれた。
結果、戦闘専門の神官が一人、メンバーに加わり、あと二人、冒険者を雇う事になり、俺達は神殿から冒険者ギルドへと向かっている。
「いやぁ、勇者様と御一緒できるなんて光栄であります!」
ニコニコしながらそう言う男が、その戦闘専門の神官だ。男の名は、アレックス。身長は二メートル近く、スキンヘッドに口髭、筋肉ムキムキのマッチョで、神官というよりも格闘家やプロレスラーと言った感じだ。年齢は俺達とそう変わらない。
戦闘専門の神官というのは、僧兵の様なものなのだろう。
「それにしても、凄い筋肉ですよね。武器は何を使うんですか?」
「私の得物はこれです」
アレックスは白い歯を輝かせながら、大振りのメリケンサックを取り出した。
「こいつはオリハルコン製の特注品でしてな。拳に纏った魔力を叩き込めるのです」
「そうなんですか…」
質問をした真田が若干、引いていた。
「オリハルコンって本当にあるんだな…」
「それより、歯が輝いてた方が驚きだよ。さすが、ファンタジーの住人」
伊達の呟きに、俺の感想を返す。
「さぁ、ギルドに着きましたぞ」
アレックスの案内で、俺達は冒険者ギルドへと到着した。
「仲間は酒場で集めるんじゃないだな…。冒険者ギルドなんて、小説でしか読んだ事無いよ…」
「酒場で仲間を集めるなんて、いつのゲームだよ…」
俺の呟きに、真田のツッコミが入る。
たしかに、普通に考えれば、酒を飲む場所で仲間を集めたり、契約をするなんて異常だ。酔っ払いをスカウトする事になるわけだから。
「人材派遣会社みたいなもんか」
ギルドに登録している冒険者は、派遣社員みたいなものだろう。
何かを取って来て貰ったり、倒して貰う依頼は、業務委託と考えればいい。
「それじゃ、良い派遣さんを雇えるように願おうぜ」
伊達が俺の肩を叩き、アレックス達に続いてギルドの建物へ入って行った。
「そうだな」
俺も伊達の後に続く。




