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#2

「美味しいですね!」


 エミリーが海の幸を次々と平らげている。小柄な体のどこにそんなに入るのか不思議な程に。


「ありがとう、ミナさん。良い店を紹介してくれて」

「いえ、喜んでいただけて良かったです」


 伊達がミナにお礼を言っていた。

 今、俺達はミナが教えてくれた店で夕飯を食べている。

 ミナも同席しているのは、伊達が誘ってきたからだ。知らない街で店の場所を探すよりも、直接、案内してもらえた方が迷わなくて助かった。


「よく食べるねぇ」


 真田は、エミリーの様子を見て苦笑いしている。


「美味しいんだから、いいじゃないですか!」

「ほらほら、これもお食べ」


 明智が、エミリーの皿にペスカトーレ風のパスタを盛っている。


「しかし、異世界にペスカトーレやらパエリアやらがあるとはなぁ…」


 どうやら、ここの料理は南欧風らしい。他にもムニエルやフライもの等、色々あった。


「でも、寿司とか刺身が無いじゃない?」


 明智はそこが物足りない様だが、異世界の魚を生で食べるつもりなんだろうか?


「すしとさしみってなんですか!?」

「刺身ってのは、生の魚の切り身だよ。寿司は、それをご飯に乗せたもの。どっちも俺達の国の食べ物だよ」

「へぇ!」


 俺の説明に、エミリーは目を輝かせ、ミナの顔は引きつっている。たぶん、ミナの反応がこの世界のスタンダードなのだろう。


「魚売ってたら捌いて作るのになぁ」

「止めとけよ。生で食べられる魚の見分けつかないだろ?」


 明智が無茶苦茶な事を言うので、止めておく。


「てかさ、アプリでお取り寄せすればいいんじゃないの?」

「それだ!」


 明智が真田の提案に感心しているが、それぐらい思い付けよと思うのだが。

 前回の旅では、明智のアプリは食料や嗜好品の類いは取り寄せられなかったのだが、今回の旅では可能になっている。


「寿司とか刺身を取り寄せるなら、醤油とワサビも忘れるなよ?」


 伊達のアドバイスに明智は頷いていた。

 たしかに、醤油無しで寿司や刺身は食べたくない。こちらの世界で和食は見た事が無いので、醤油があるという保証も無い。

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