#19
「見付けたら、どうすんの?」
「殺さない程度に痛めつければいいんだろ?」
サナダさんとロッキーさんが、僕に訊ねてきた。
「たぶん…」
「たぶん?さっき、殺すなって言ってたじゃねーか。取っ捕まえて、封印するんじゃねぇのか?」
「殺しちゃうと、殺した人が入れ替わりに取り込まれる危険性があるのよね?倒し方か、封印の方法は分かったの?」
ロッキーさん達に続いてシーナさんも質問してくる。
「まだ分からないって、ミナさんが言ってました。朝の事を考えると浄化の魔法が有効だとは思うんですけど…」
パイレーツセブンへの対策は、残念ながら不明のままだ。封印されたのは、かなり昔の事で、封印したのも当時の勇者様だから、詳しいやり方とかは書物にも残ってなかったらしい。
「じゃあ、やっぱり弱らせて捕まえるしかないかぁ…」
「そうね…」
サナダさんの意見に、シーナさんが同意する。
「おい!」
ロッキーさんが指差した方に、三人の人影が見えた。気配からして、パイレーツセブンで間違いない。
ガァン!
サナダさんが銃を撃ち始めた。一体が倒れ、残りの二体がこちらへ向かってくる。
ロッキーさんが、相手の方へ駆け出した。
「オラァ!」
ロッキーさんのバトルアックスが、勢いよく振り下ろされる。
「なにぃ!?」
敵を斬り捨てたロッキーさんが、驚きの声をあげた。
「どうしたんですか!?」
「こいつら、攻撃が効かねぇ!斬ってもすぐに再生しやがる!」
驚く程のスピードで再生するという事は、肉体が魔力で構成されてる可能性が高い。パイレーツセブンがアストラル系のモンスターなら、物理攻撃は効かない。
「ロッキーさん、下がってください!」
「分かった!」
ロッキーさんが下がるのに合わせて、浄化系の魔法を放つ。
一体には魔法の光を避けられたけど、もう一体には直撃した。
「ぐあぁ!」
当たった方の一体の体から煙が上がり、苦痛の声をあげる。体が溶けだしているみたいだ。
「これなら、いける!」
「やり過ぎないようにね。消滅させてしまうと、何が起こるか分からないわ」
一気に浄化しようとした僕を、シーナさんが制止した。
「そうですね、分かりました!」
相手の動きが止まり、気配も弱まったところで、魔法をいったん止める。
「ハッ!」
「ギャー!」
さっき僕の魔法を避けた奴の右目に、シーナさんが投げたナイフが刺さった。傷口から煙が上がっている。
「あのナイフ…?」
「魔法がかけてあるのよ。だから、アストラル体にも攻撃できるわ」
「スゴいですね!」
「ていうかさ、こいつら、何で俺らの世界の服着てるの?」
僕がシーナさんのナイフに感心している横で、サナダさんが呟いた。




