#17
「奴等の気配が強くなってきた…」
明智が見付けた灯台へ近付いて行くにつれて、段々とパイレーツセブンの気配が強くなる。奴等が潜んでいるか、奴等に関係する何かがある可能性が高い。
「蛾じゃあるまいし、なんで灯台なんかに集まるんだ?まだ灯りも点いてないし」
「そういえば、幽霊が灯りに集まるなんて話、聞いた事無いよね」
「強い霊力や霊感を持ってる人間に寄ってくる事はあるけどね」
明智と真田に、昔聞いた話で答えてはみたものの、今回の件には関係無いだろう。
「灯台に意味があるのか、あの場所に意味があるのか、それとも、単に隠れるのに都合が良かったんじゃないの?」
伊達が、タバコに火を着けながら言った。
「あの灯台の下には、パイレーツセブンの封印に成功した勇者様の石碑があるはずです」
「それで、あそこに拘ってるのね」
ミナの言葉に、シーナが頷く。
「歓迎されてるみたいだ」
灯台まであと少しというところに、横並びに立つ七人の人影が見えた。遠くて人相や格好までは分からない。
「どうする?」
「どうせまた正面から突っ込むんだろ?」
伊達と真田が、明智に訊ねる。
「当たり。よく分かってるじゃない」
明智は葉巻をくわえたままニヤリと笑うと、スペクトラの引き金を引いた。フルオートの銃声が辺りに響く。
それを合図にしたかの様に、奴等が散開する。
「なるべく殺さない程度に攻撃しろよ!」
銃声に負けない様に怒鳴る。
「分~かってるよ~!」
大声で返す明智は、懐から手榴弾を取り出していた。
「そういうの効く相手なのか!?」
真田がリボルバーを撃ちながら、叫ぶ。
「効かないんじゃないの~!」
明智は楽しそうに手榴弾のピンを引き抜き、奴等の一人に向かって投げた。
手榴弾が炸裂し、爆風がこちらまで吹いてくる。
「危ねぇな!何すんだよ!」
「そうですぞ!やるなら、せめて一声かけていただかないと」
ロッキーとアレックスが、明智に抗議した。接近戦メインの二人からすれば、当然だろう。
「悪い悪い」
明智は笑いながら、スペクトラのマガジンを交換している。反省はしていなさそうだ。
「悪霊に笑顔で手榴弾投げる奴なんて、初めて見たよ」
「パイレーツセブンが悪霊かどうかは置いておいて、あんな事するのは明智ぐらいだろ」
伊達は俺の隣で呆れていた。




