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死神達の非日常的で日常的な日常  作者: シルバーウルフ
4/4

四話目前編後編合体版「ヴァンパイア・ラブ・ヴァレンタイン」

ワードで文章を書いているのでいささか内容の短さが目立ちます。

でもウィンドウズのワードは最高なので諦めきれないといいますかね。


「今年もやってきた。バレンタインの季節。俺大嫌いなんだよ。バレンタインとか。女に興味ないし。」

「そんな事言っちゃってさぁ。貰えないだけだろ?我輩はもう五個貰った。食べるのが楽しみだ。」

「マジ死ね。キリストとかマジ死ね。もう死んでんのか。じゃあいい。チョコレート貰った奴とバレンタイン、マジ死ね。滅亡しろ。」

「屍、憂鬱に考えすぎだ。解剖好きな僕でも十個は貰えたんだから。まぁチョコよりドブヌマガエルの生きたものと、人面樹を貰ったほうが嬉しいが。あいつらは解剖しがいがあって楽しいんだよ。特に人面樹なんて、素晴らしい悲鳴を出すんだよね。ひひひひ・・・。」

屍は顔がかっこいいからだろと文句を言う。実際死体は銀髪のロングで、美男子だ。顔がかっこいい以外は最悪だと皆思っているが口には出さない。言ったら最後生きたまま解剖されるだろう。

「ただいま~!」

「ただいま帰りました。今日はバレンタインですね。」

頭蓋骨と骸骨が帰ってくる。二人とも両手にチョコを持っている。屍は年下に負けるなんて、と地団太を踏んで悔しがっている。

「なんか死神連合行ったら皆に可愛いとか言われて貰ったんだ。」

「一、二、三・・・僕と頭蓋骨と腐乱と死体のを合わせただけで三十個あるよ。どうやって食べよう・・・。」

「お前らはチョコをどうやって食べるかで悩めていいな!ふん!ふん!」

屍の拗ねた態度に腐乱と死体は呆れ返り、頭蓋骨は慰め、骸骨は少し意地の悪い笑みを浮かべた。

「今年も貰えなかったの?可哀想。僕なんて右手が骨なのにみーんなチョコをくれるんだけどな。」

「うるさい骨!カルシウムを定期的に取らないと右腕が破損するくせに!チョコを食べようとしたら腕が取れるんじゃねーの!!!!」

骸骨と屍は言い争いを始めた。聞いていたくなくなるような言葉が飛び交う。というか屍の大人げの無さに皆驚嘆した。そこで、腐乱と死体が気付く。髑髏が帰ってくるはずの時間になっても帰ってこないのだ。

「ねー、もう五十六時だよ?髑髏って我輩より帰ってくるの遅いけど、今日は遅すぎない?」

「そうですね。屍も骸骨も喧嘩をやめなさい。それとも声を出せないように声帯を断ち切りますか?」

屍と骸骨は喧嘩をやめた。死体の言葉が怖かったせいでもあるし、骸骨はもともと冷静なのだ。

「あー?・・・確かに遅いな。何かあったのか?」

「分かりません。近くの骸骨たちにテレパシーで聞きましたが、まだ来ていないと。」

皆は本格的に心配し始めた。髑髏はこの家の料理係だ。彼が帰ってこないとなれば、今日はチョコだけを食べるという地獄のような有様になってしまう。甘い物好きな頭蓋骨でもそれは耐えられないだろう。

「ただいま。」

「帰ってきたーーー!!!!!」

皆は喜んだのも、つかの間地獄を見せられる事となった。

「何これ・・・・。」

「?・・・見た通りチョコだろ。職場で数えてたら遅くなってしまった。ちなみに百八十個あった。」

「うそーーーーーーーーーーん!!!!!!!!」

「これが血塗れメリーさんから。これが華下駄皿姫から。これが・・・。」

「多すぎるだろ。」

骸骨がツッコむ。屍は布団に包まって泣いている。屍の予想ではあんな冷静すぎる馬鹿がモテるとは思えなかったのだ。なので帰ってきたら、「チョコ無し組だな」と言って、仲良くしようと思っていたのだ。

「そういえばナ―ファっていうヴァンパイアからも貰ったぞ。」

「えぇっ!?」

ヴァンパイアは素晴らしい美貌とスタイル、セクシーな雰囲気を持った、地獄で一番モテる種族だろう。グールやゾンビがモテるわけ無い。(セクシー小悪魔?そんなもの居るわけない。居るのはバイキ〇マンじみた怪物だけだ。)

「ついにヴァンパイアから貰ったか・・・。」

「いいですね。チョコに何かの血が入っているかもしれませんし・・・。くくくくく。」

「怖い!でも気になる。髑髏、開けてみてよ。」

腐乱、死体、頭蓋骨に言われ、渋々開けはじめた。可愛いリボンのラッピングがされている。だが髑髏にとってそのラッピングはチョコを食べるのを妨害しているとしか思えない。しかも箱の中には・・・

「手紙だ。」

「すご!我輩に読ませてくれ!」

「ラブレターか呪いの手紙か。呪いの手紙のが良いですけどねぇ。ふふふふふふふふ。」

「ラッブラブ!!!」

手紙の内容は・・・ラブレターだった。少々表現が可笑しかったが。

『髑髏様へ。私、ナ―ファは貴方のことを好きになってしまいました。好きになったのは突然でした。まるで蝙蝠が空を舞うような優雅さと血のようになめらかな心を持ち、不器用で、冷静で優しいあなたに惚れてしまいました。付き合ってくださいませんか?もし、お付き合い頂けるのでしたら蝙蝠公園に来てください。お待ちしています』

「うっわぁ。不器用で冷静で優しいとか意味分かんねぇ。我輩の辞書何処行った?辞書で不器用と冷静と優しいの意味を調べる。」

「何かの本で読みましたが、ヴァンパイアの『お待ちしています』は、永遠に待つという事らしいです。蝙蝠公園に行って交際を断ってこないと ナ―ファは何千年でも待つでしょう。」

「それ辛いね。頑張れモテ男!」




皆に行って来いと言われ髑髏は仕方なく家を出て行ったが、十分後に帰ってきた。震えながら。

「何かあったのかよ?」

屍が『チョコ貰えないショック』から立ち直り髑髏に聞いた。髑髏震えすぎ。プルってるだろ。どう見ても。いやー愉快愉快。とか思いながらだったので、屍は少し笑っていたが。

「こ、断ったら殺されか、かけた。ヴァンパイアはこりごりだ。も、毛布を一枚よこしてくれ。」

全員髑髏の震え方に、同じ事を考えた。そのシンクロ度は恐ろしいぐらいだ。

「ヴァンパイアからチョコ貰うほどモテなくてよかった~~~~!!!!!!」

屍は泣いていたが。


最近はワードで他の小説を書いているので更新遅くなりがちです。

ただその小説も題名が長いんです。

「神と悪魔と会社員と勇者と暗殺者と王子と妖精と獣人と姫」

あれ、合ってたかな?作者にすら題名を覚えられて無い可哀想な小説です・・・。

私が悪いんですけど。

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