第三話「屍の落し物?そんなのとうに捨てたよ。」
毎回短し。が、我がパソコンのワードから転載している為、短いのです。
読み応えの無さにかけては短編より酷いやも知れませんね。
申し訳ない・・・。
屍が朝なのに騒いでいる。落し物がどうとか言っているが、髑髏は聞いていなかった。
「うるさい。黙れ。今は朝だぞ。半殺しにしてやろうか?」
「すいますぇーん。」
屍が頭を下げる。嘘っぽい頭の下げ方だ。絶対心の中で笑ってやがる。だが何か事情があるのかもしれないのでとてつもない怒りをとてつもない自制心で抑えた。
「何があったんだ?くだらない理由だったら、殺す。」
「実は凄く大事なものを落としちゃったんだよな。」
「ほう?お前の大事なものとは何だ?」
「・・・死水晶のペンダント。消滅した母さんからのプレゼントなんだ。」
それなら知っている。屍がいつも身に付けているものだ。なかなか綺麗なもので、紫と青が絶妙な色合いで混ざり合っている。あれだけのものだと盗難の可能性がある。俺が盗難を疑っているのを悟ったのか屍が苦笑いする。
「それは無いと思うんだけど。だって俺ここ一週間家から出てないし、皆が盗るはずは無いからな。」
「暇な奴だ。太るぞ。・・・探すのを手伝おう。」
俺は憎まれ口も程ほどに手伝いを申し出た。いつもの俺からは考えられない行動だ。しかし大事なものを無くすというのはショックだろうし、情けをかけてやろうと思ったのが理由なので俺が優しいとかそういうわけじゃない。
「お、おお。手伝ってくれんのか。珍しい。ありがとな。えーと、無いと思うけど風呂と玄関は探した。俺たちが居るこの部屋がまだだ。」
「よし。」
俺たちはその後三時間も探し続けた。この部屋には色々なものが落ちている。ちなみに家の構造を軽く説明しておくと、概観は古びた洋館のようだが、中は最新式だらけだ。そして今俺と屍の居る部屋は俺と屍、死体の部屋だ。といっても死体には特設の解剖室がある。
(前にあいつが俺と屍とあいつの部屋で解剖を行ったことがあったんだが・・・。吐くかと思った。それに加え、臭いが十日ほど消えずファ〇リーズをかけまくることになった。)
二階の部屋には腐乱と頭蓋骨と骸骨が住んでいる。風呂も八人ぐらい一緒に入れそうなぐらい広く、台所も料理好きな俺の為に最新式になっている。
「これだけ探して見つからないのだから、ここには無いんじゃないか?」
「いや。俺はここ一週間この部屋からも出ていないんだ。だから玄関とかにあるはず無いんだけど。」
「お前、ほんっとダメな奴だな。」
「よく言われるぅ~☆」
俺は考えた。部屋から出ていないのだから・・・死体が拾い預かっている可能性もある。そこへちょうど死体が来た。
「ちょうどいい。お前、屍の死水晶知らないか?」
「?・・・。あぁ!あれか!・・・そうそう、捨てたよ!今頃灰になってるだろう!ハハハ!!!」
死体は本当に酷いやつですね。我ながら死体の非道さに辟易しています。
ちなみにパソコンのデータのほうではもう四十話まで出来てるんですけど、死体の関わる話には少々(人によってはかなり)残酷描写が出てきますが、基本ギャグです。