表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/41

7、文明と翼

宇宙に漂う太陽が光を灯す時だった。

惑星ゴ・ランズの周辺の星々にも生命の頂きが宿っていった。

ーーーー

 遥かなる宇宙線から舞い降りる生命と星の成長で、文明と文化の輝きが開いていたのだった。そこに一筋の光がその大地を繋ぎ合わせていたのである。


「あの4人は今頃何をしている事か?我等の民は中心区から離れて時が経つ・・・彼等も同じ時を刻んだがもう、我等は住居を50個作ったよ」


 宇宙は約束した。新たなる地に太陽を灯す事で光と闇が生まれる事を。生命たる宇宙の線が惑星に降り立ち文明を築くであろう事をも、注がれる宇宙の波の一滴がようやくそれ等を人類と呼ばせることで“感情”を与えてゆく事を。

 俺達はそんな遺伝を受継いでこの星の外にも注目し、惑星から見える蒼や茶、赤、黄色や紫などの灯に一歩ずつ興味を抱かせる様にもなる。

挿絵(By みてみん)

「オーズ、あの赤い星は何だ?かなり遠い場所に輝くあの灯だよ」

「ジール、俺達はこの灰のような茶色の星に住んでいてゴ・ランズと名付けられた。あれは“シークル”とでも名付けてみてはどうかな?」


 赤い海鳴りのようにうごめく様にも見えた。どうも羽のような形にも見える。あそこには一体どんな生命が動いているのかやや、興味が示されるものの意志がそれを「止めよう」と魂に響き聞かせるように訴えて来るのだった。どう記憶していいのか迷いも現れた。


「アーデル、やっと住処らしき場所になったよ。あなたの布が役に立った。赤くて光に灯すと透けて綺麗な光線を放っているようにも見える・・・」

「輝きかな、眩い炎のようにも見えるね。これを“生き甲斐”って言うんだろ?とても『有意義』な時を過ごすことも出来そうだし、あとはオーズとジールにも見て貰おうかな?」


この惑星の破片から大地が広がっていった。あの光の束はもう見えないけど太陽の熱い光線が俺達には理解できない温度となっている様にも感じられた。どうすればたった4人で文明を広げようかとも考えてみた。

もし、別の民が現れたならいっそ交信して子孫を増やすなど“交友的な道”にはならないだろうか、と。


「何か悲鳴みたいな感情が聴こえるんだけど、これは交信の表れかな?何やら子を宿す関係じゃなさそうなんだ。妙な予感がする・・・」

「デリン、お前はその頭脳に頼り過ぎなんだ。確かに僕達はこの宇宙と大地に立つ限り鮮明な声や音が聞こえるだろう。だが実際はそよ風のように温度も感じられない。感じられる方法を探す事が重要なのか?文明という目的は忘れないでくれ」


 アーデルは再びその赤い布を木に引っ掛けた。俺達の作る布は宇宙の遺伝によって伸びたり曲がったり、様々な形を創り出す。それなのにその赤い布は木を侵食する様に黒く沈んだ色になってゆく。まるで生命の成長を拒んでいるかのようだった。

 デリンが妙な予感を感じられるようになったのも赤い布を触ってからだった。先程、名付けた“シークル”という灯を屈曲させて太陽の光を射進しゃしんさせているように、そこへ“俺達の目指す”べき交信と文明の発展が導かれるというのだろうか?

 もし、まったく異なる形であったらどういう子孫が誕生するのだろう。これでも神々の子孫と呼ばれたというのに、新たな子孫が誕生するというのだろうか?


「この時になって赤が黒に変わるなんて、一体・・・」

「これね、実は私達のような人類じゃなくて別の生命から染み込ませた色なんだよ。名前も無いけど丁度、オーズの半分くらいだったかな?」

「どういう?」

「そうね、“4つ足”っていうのかな?少し臆病で痛みを覚えていたみたい」


 アーデルの話によるとそれは丸くて、やや白紫のような生命だったらしい。鳴き声らしきものが聴こえてきたとも言う。もしかするとデリンの聞いた“悲鳴”というのはそれと同じものかも知れないし、全く別の音を拾ったのかも知れない。

 だけどデリンの言う場所に進むなら、また異なる生命体に遭遇するような気がするのだが、このゴ・ランズに今、何が起きているのだろう?シークルを発見してからどうも奇妙な出来事が現れている様である。


「オーズ、ジール、デリン、それはねとっても面白い形をしていたんだ。なにって、まるで枝に突きさされた丸のような形をしていたのさ。丁度頭に何本も刺さっていて掴んだら固くって、私の力でも折れそうになかった・・・」

「まさか、そこまでの生命は居ないだろう。どうせお前の悪戯じゃないのか?」

「疑うなよ。私の足がこの4人の中で一番速いんだから、ジールのような鈍感な意志は持ち合わせていないよ?」


 俺達が注いだ力によって枝は巨大な樹木へと育っていた。高さ19メートル、幅8メートルに達していて、それが20本にも成って居た。再生どころか成長を見守る親の様な眼差しで生命の頂きを“楽しみ”にしていたのだ。ようやく見つめる事の出来る果実にも口を連ねることも出来る。美味しい一時がやって来る。

短めだけど、書き足すかもしれません

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ