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39、神と降臨へ

新たなる時代を冠した。

それは知を得たという到達点を告げられた時である。


――――


 ブレトルとフォダネスがミキュールたち神々の末裔と文明を共にする。文明によって再び、”虹色の鉱石”が誕生する。砂となった後に“魂”として彷徨い、力を失ったインシュビ―はライト・オブ・ホールへその身という、魂を投げ変容を遂げていった。その光の欠片を纏う星は眩き星となるまで随分と時を費やした。


こうしてインシュビ―なるライト・オブ・ホールの結晶を手にしたブレトル達だったが、更なる世界の頂きによって再び英知なる言葉を得る。それはジュダスの仕事でもあった。

 光の民達だった現在の民は、少しずつ手を取り合い、砂となった大地を甦らさず、現状を保っていった。時を重ねるうちに、ヴェシェベルも神の交信を行った。すると降臨したのは・・・、


◇ ◇ ◇


『ーあまねく彼方ー』

かつて宇宙に漂う光の結晶は神の意志と呼ばれていました。その意志はとても冷たくて固い鉱石を作り小さな星を生み出しました。星から生まれた生命は翼の民となり、その意志が王を生み出します。一つは像の民、もう一つは蛇の民と呼ばれ、眩き王と闇の王として誕生し民と一つとなって契約を結ぶとき星の鉱石は虹を産み、やがてそれは光の結晶となりました。神の意志宿りしその光の結晶を浴びた2つの王から光の王が誕生したといいます。このように栄えた土地がとうとう冷えてきたので、それぞれの民が一つになり、文明を誕生させそれは太陽の光をもたらすことに成功したといいます。その光は生命であり、瞬時に砂漠になる源です。それは神の意志と宇宙の創造の物語でもあります。


土の民ーワノ・チェー


◇ ◇ ◇


「かなり、年齢を重ねた気分がするな。どうだ?フォダネス、子を失って随分と呼び掛けたが戻らない」

「王よ、私はもう大丈夫です。現状を見れば再び、新たなる名を与える方が良いでしょうしね・・・」


 文明が発展を遂げた時、土と砂と木によって建築物が建てられた。それでも尚、新たな名を欲していた民達だった。何かを残さなければ、再び光に包まれたあの太陽よりも強い閃光によって滅ぼされるのではないか、と。


それに、この惑星に眠る地脈は炎を宿している。


 民達はその地脈を追うと、深いクレーターに入り込む。その堀の奥を突き進むと灼熱の炎の溶解したエネルギーへと遭遇する。その道に詰まる事、新たなる地へ歩を進めた時に溶岩態のエネルギーへと辿り着く。

 そのパワーに押し切られるように焼き切れそうになる体。彼等はやはり地脈のほうが良い事を提案し、その灼熱の地脈たる赤い炎の上に砂や泥、土に自らの糞を重ねてゆく。

(※古代文明、住居等を作る部族が。昔も農作で貴重な肥やし)


いち世代の内にそれ等が固まると、炎による土の発酵と蒸気が合わせられ、焚火が無くとも鉄を敷けるようになり、風呂、調理室を作ることも出来た。


 それと同時に、文明哲学者ダ・ジィンが現れた。彼は最古の文明に興味をそそると、余りにも古い文明だった事をブレトル達へ知ら絞めた。それはもう、ライト・オブ・ホールやダーク・オブ・ホールの比ではない程にだ。


 そして同じ時代にブレトルの民から先祖ワノ・チェ誕生した。

 何代なんだいにも渡り文明を研究してきたのだが、幾度となく未来を創造した様な研究が重ねられてきた。すると、ヴェシェベル同様に草の時代、神の信託『あまねく彼方』を継いだのだった。


「随分と、時が満ちたな。我等はもう、進み過ぎたのだな」

「ええ、随分と、あの頃よりも進み過ぎたのですよ。ドーグもマーサも居ない、インシュビ―も居ない。私達二人と民達だけで時を過ごしてきたのです」


 あまねく彼方の言葉には”大いなる意志”が宿っていた。”光の王の内にある闇は後々世界線を産み出す”と。それから900万年の時を継いでダ・ジィン誕生。

 既に変容した筈のインシュビ―の魂を感じ取ると、新たな文明を導くためライト・オブ・ホールへ身を投げ変容を遂げながら彼の魂を追っていった。


◇ ◇


 いずれ、その様にしてブレトル達も身を投じるのだと、脳裏に焼き付いたのはそれから先の時代であった。

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