32、王としての心得
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屈強なる体を手にしようとしたインシュビ―。しかし頭脳と共に、成長を促す王3人は民達の文化の兆しを歓んで受入れた。たまに妙な噂が流れるが、それも意図しない現実とは異なる現象だった。そう、見越すしか出来なかった。
「王よ、少しは民達を先導する事を自覚して下され!」
「分かっている。無理に言う程ではない。だが、時代が変わる度に民達の行動が異なる変化を刻んでいるのだ。それを止める事はしなくていいのだろうに、」
――――宇宙は見守る様に、彼等3人の行事を手伝った。
しかも民達は次第に増えてしまい、文明は写移機を通して手記されていく。
【大地の根源】
宇宙線から産まれ来る、遺伝粒子によってそれは量子となり、各星々に転移した。それにより生命が飛来し、大地と結合した未来はやがて言葉を介し、訪れる地平線の虹によって導かれるだろう。そうして人類は補強され、補填されていった。我々の子孫が繁栄した時にその遺伝は更なる導きに踊らされるのだ。土は苔と成り、水は遍く大地と成り、そうして根源たる由来は産まれ出でるのだった。
「我々も次に行うべき、文明に彩られなくてはならないな」
「ええ、勿論です。久しぶりに踊りを魅せましょうね」
「父よ、次の時代は何になるだろう?」
◇
――――成人から5年経った様な風貌を見せるインシュビ―は3メートルの巨体へと変化していた。それはライト・オブ・ホールとダーク・オブ・ホールによって起きた遺伝変化によるものだと、ジェイルは語っている。
随分、文明が発達したこの大地の未来へ託すものは何だろうか、と3人は食事の時に語ってみせた。するとみるみる大地は緑と異なる色だが、樹木と岩によって変貌を遂げていった。
それ等がようやく宇宙に近い形になるに従って、天の道を描くのだった――――。
こうして、時代の変化が訪れるのだった。
―――まずは、民達の成長に従って勉学を語らねばならぬ。
―――次に、民達の変化に従って未来を予想せねばならぬ。
――そして、民達が王として語るは、次代の王を継ぐ事で在らねばならぬ。
王たる自覚を持つのだ!
そして心得よ―――、
我が子等よ――――!!
親子3王の成長期はここまでとなります。
短いエピソードですが・・・。




