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19、民達よ
民はブレトルに引き付かれるように移動を繰返していた。
あの場から、離れて今居るコンハーツに街を建てはじめていた。
「もし、皆でこの地を新たな住居にしたなら、俺達は更なる名を求めるかも知れない。そんな時に一つ、お前達にも名を与えておきたいのだ」
星と太陽と重なる時に新たなる光に覆われた民達は、生命たる遺伝に僅かな変化をきたした様だった。それは止められない力のようなものだった。感情とは違う何かである。
「お前達にも光が見えるそれは、力だ。俺にも力がある。弱める事も強めることも出来るだろうが、もし制御できたならまた違う味に巡り合えるかもしれないな」
こうして眩き民となった民達。
皆、力を合わせて頑張って来たのだ。
「これ程、誇れる事は無い」と安心し、ブレトルは王として再びその地に建つことを誓う。もう間もなく新時代がやって来ることを鑑みて―――
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