りすのしっぽ
物語のあるリボン作家『いろいと』です
私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります
手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています
関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております
小説は毎朝6時に投稿いたします
ぜひ、ご覧下さい♡
Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい
hhtps://www.instagram.com/iroit0
草木が風になびいて気持ちよさそうに
キラキラしながらゆらめいてる
その間をちいさな茶色の子りすが走り抜ける
くるくる回って
ころころ駆けて
するする登る
森の真ん中の大きな木を目指して駆け抜ける
ざわざわと木々がお喋りすれば風が吹き
ざざざーと木々が歌えば小鳥がさえずる
森の真ん中の大きな木は
随分昔からこの森を見てきたし、この森を守っている
みんなの大切な場所だ
いたずら好きの、子りすが勢いよく駆け上がり
息切れする事もなく、ひょいっと街を一望できる太い枝に辿り着いた
『今日も元気だね』
『うん♪今日はね、くるみを持ってきたんだ♪』
大きな木は、いつも遊びにくる子りすに優しく語りかけた
子りすは持ってきた、くるみを片手に自慢気に見せるのだった
『また何かイタズラ思いついたのかい?』
『へへっ!このくるみをくり抜いて、中に木苺をいれるんだ♪割ったらくるみじゃなくて木苺だったら、きっとびっくりするぞぉ♪』
『はっはっは。ほんとうにお前さんは面白いことを、いつも思いつくのう。はっはっは』
イタズラ好きの子りすは、いつも大きな木とお喋りしながらイタズラの話をしていた
『ねぇ、ほら見て!今日は雲もない青空だから、街がすっごくキレイに見えるよ♪』
『本当だなぁ。ここから見る景色は一番だからなぁ。ここはお前さんの特等席だな。はっはっは』
『特等席?!ぼくの特等席かぁ♪ふふふっ』
ここから見る景色を独り占めしている子りすは
どこか嬉しそうに恥しそうにクスっと笑った
どこまでも広がる青い空
手を伸ばせば届きそうで届かない青い空
澄んだ空気を胸いっぱい吸い込んで
キラキラ射し込むお日様に手をふった
最後まで読んで下さり、ありがとうございます
色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです
また明日、6時にお会いしましょう♪