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oh! 銭ぜに銭 ぜに銭ぜに。  作者: 渡良瀬ワタル
12/248

(開演)12

 参謀の一人、芹沢嘉門が重々しく口を開いた。

「我々も役目を果たしましょう」

 新見金之助が応じた。

「戦後処理ですな。

当初の予定と大きく変わりましたからな」

 近藤勇史郎が優しい眼差しで私を見た。

「戦って終わりは下の者です。

上に立つ者はそれからも役目があるのです。

一つ一つ、若が決めなければなりません。

今回の場合は落とした城をどうするか。

捕らえた者達をどうするか。

怪我した敵味方をどうするか。

死体をどうするか。

城下町をどうするか。

まだあります。

斎藤義龍軍をどうするか。

斎藤道三軍をどうするか。

織田信長軍をどうするか。

そして最後に明智家との関係ですね」


 あるわあるわ、ちくわ。

頭が痛くなった。

誰か薬くれよ、じゃぶじゃぶ飲んじゃう。

あっ、うちの明智家謹製の薬があったか。

猪鹿虎永が笑顔を向けてきた。

「決めるのは若ですが我々も助言します。

大いに頼って下さい」

 もしかして私はお神輿。

それも軽い軽いお神輿。

わっしょい、わっしょい。

このまま大人達に担がれて行くのだろうか。


     ☆

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