第5話 何も起こらないわけがない
最悪が起きてからいろいろと何かが起こった。
ウイルスの蔓延、人ではないものとの遭遇、
そして、、、人間同士の争い。
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夏休みに入る前に【期末試験】というものがあった。
その結果が返される今日騒々しい朝だった。
昨日からうちに来た猫又5匹が朝から暴れまわった。
「おい、おきろぉ。あたしらとあそべぇ。」
「そうだぁ。そうだぁ。」
「うーん。遊んでる暇はないんだよ。帰ってきたら遊んであげるよ。」
「ほんとぉ。じゃあ、待ってるよ~。」
「早く帰ってきてね~」
そういって家を出た時に、クロだけがまだ寝ていた。
「全く騒がしいな。あいつらわ。」
「いいではないか。まったく静かな家も飽きるからの。」
「そうか、ていうか、笥邱はてっきり起こるかと思った。」
「わしをどういうやつに見えるんだ。」
学校も無事に終わり、試験の結果もまずまずの結果だった。
隣でもだえる玄武と余裕っぽい笥邱を横目に・・・。
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「さて、笥邱。帰るか・・・。」
「うん。帰ろう。あ奴らも帰ってくるしな・・・。」
そういって家にすぐに帰った。
「ただいまぁ。帰ったぞぉ。」
「あれ?声がしないのぉ。二階かの?」
行く時と同じ方向で寝ているクロはすぐに見つかったが、
ほかの四匹は家のどこにもいなかった。
クロに聞いてもわからないと言ってまた寝てしまった。
「探しに行くか・・・。」
「そうじゃの。」
「うちもいく。」
「そうだな。」
三人で探しに行ったが4匹が行きそうなところにはどこにもいなかった。
あきらめかけたところでクロが「やばい」といって走っていった。
笥邱と二人で追いかけていくとそこには身を寄せ合う4匹がいた。
「おい、どうした?なにがあった?」
「舜~。」
「いったいなにがあったのじゃ?」
「うぅ、ごめんなさい。」
「舜たちを迎えに行こうかと思ったら迷っちゃって・・・。」
「『こっちにおいで。』っていう人についていったら、帰れなくなってしまったの~。」
「そうかぁ、でもなにもなくてよかったよ。でも、だれだろうなぁ。そんなことするの?笥邱これなんかわかるか?」
「おそらく【神】の仕業だと思う。それに、自分で言うのもなんじゃが恐らくわしに近い存在:悪神じゃろうな。」
「アクガミのしわざか。」
四人は泣きながら帰ってはいたが自分たちと約束をした。
絶対に俺らがいないときには外に出ないという。
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「くそぉ、失敗しちゃったわ。」
「なにしてんだよ。」
「あともうちょっとだったのにね。」