第4話 猫又が・・・?
一言いうのを忘れていた。
この世に【神】が舞い降りた際は、
人間ならざるものが魔界などからも・・・。
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「今日は冷えるなぁ。夏なのに・・・。」
「そうか?これくらいの日があってもおかしくはないじゃろ?」
「なぁ、笥邱?あのさ、お前キャラ定まってなくね?」
「ぬ!いいんだよ!そういうキャラがいるのが一番だろ?」
「ほらまた・・・。」
「あ!」
そういう雑談をしながら学校に行っていたら目の前から玄武が来た。
「おう。お二人さん今日も仲いいな。」
「おう、玄武。」
「よう、お前は【猫又】みたか?」
「【猫又】?あの妖怪の猫又か?」
「そうなんだよ。なんか最近出てくるらしいぜよ。」
「ぜよ?それはなんだ?玄武?わしにも教えて!」
「おう、いいぜ。ぜよってのはな・・・。」
なぜか、この二人は最近仲がいいらしい。というか、話が合うらしい・・・。
【猫又】か・・・。
そんなこんなで何も起こらずに今日も一日が終わりそうだった。
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「おーい、舜。生徒会長が呼んでるぞ?」
この学校の生徒会長は美人で誰からも人気な女性である。
そんな彼女から呼ばれたとすればクラスが大騒ぎである。
向かうと「ついてきて」と言われ、放課後の廊下を歩き生徒会室に向かった。
「さて、中原君は動物が好きかしら?」
「え?動物ですか?あぁ、まぁ、好きっちゃ好きですね・・・。」
「よかったわ。この子たちの子守番してくれないかしら?」
そこにいたのは、5匹の猫だった。しかし、なんとなく普通の猫とは違った。
「え?猫ですか?」
「猫はお嫌い?」
「いえ、なんかこの猫たちなんか変ではないですか?」
「あらら、わかっちゃったか?あなたたち変化といていいわよ。」
「変化?」
そういうと、その猫たちが人間の幼女になった。
「あぁ、疲れた・・・。猫の格好・・・。」
「え?」
「何じろじろ見てるんですか?気持ち悪いです。」
「あ?」
「それにしてもすぐに見破られたなんて・・・。」
「お?」
「まぁ、いいわ、これからよろしく頼むわ・・・。」
「い?」
「私たちは嫌ですか?そうですよね。私たちなんて・・・。」
「う?」
「中原君、頼むわ。この子達の子守してくれない?私これから里に帰らないといけないのよ。」
「里?」
「えぇ、この子達の姉としてきちんと帰って・・・。」
「ちょっと待ってください。会長?もしかして?」
「えぇ、私もこの子たちと一緒の【猫又】なのよ。」
「本当にいるのかよ・・・。」
「ごめんなさい。あなたが【神】を連れていたからてっきり知ってると思って・・・。」
「いえ、気が付きませんでした・・・。」
「ちゃんと返礼もするので見てくれないかしら・・・?」
そんな顔をしないでほしい。
こんな大人気の彼女のお願いを断ったなんて行ったら、、、
俺が殺されてしまうだろう・・・。社会的に・・・。
そこでは了承をしてしまった。
五人は名前を「アオ」「キイ」「クロ」「ミド」「アカ」という名前らしい。
そういえば、笥邱に何も言わずに決めてしまったが・・・。
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「今日は、渾沌でなかったわね。」
「出番はほとんどあの猫どもだったわね。」
「まぁ、あいつのセリフよりは可愛かったからいいわ。」
「あら?気に入ったの?あの子たちのこと・・・・」
「そういうわけではない・・・。」