表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/105

Sixth try

 =Now Loading=


 ここは……懐かしのあの部屋だ。

 チュートリアルが始まる前に情報を整理しよう。

 どうやらここがゲームの世界だということがわかった。

 そして、真相はどうあれ今のところ僕はこの世界から出られない。というか脱出方法がわからない。

 とりあえず当面はゲームクリアを目標にしてみるのもいいかもしれない。

 もしかしたら、それで元の世界に帰れるかもしれない。

 しかし、まずは……。


「チュートリアルを開始します」


 おっと。

 久しぶりだね、ナイト君。


「まずはステータス画面を出してください」


 僕はゲームを進めるために指示に従う。


「ステータス、オープン!」


「次に、アイテムから革の防具を装備してください」


「あ!」


 まずい、アイテム欄がバグ(?)っているんだった。

 しかも解決方法を調べるのを忘れていた。

 ここはヘルプを出して……、いやそんな時間はもうないだろう。

 ここは一か八か、以前と同じアイテムを選択したほうがいいかもしれない。またあの灰色の世界に行くことができれば、システムを再構築するまで時間を稼ぐことができる。

 そう思い、あのアイテムを探そうとしたがここで大変なことに気づく。

 あのアイテムの名前なんだっけ?

 土壇場で適当に選んだ、しかもバグっているアイテムの名前なんか覚えているはずがない。

 仕方なく、一番上のアイテム名が緑色の何かを選んでみた。


 <鉄の防具が装備されました>


 なんと、鉄の防具だったようだ。

 が、探しているのは革の防具だ。

 このゲームのことだから……。


「チュートリアルでの放置行為を確認。処罰します」


 やっぱり?

 アイテムが違うとチュートリアルを進めてくれないみたいだ。

 だが、今回は鉄の防具がある。

 そう簡単には……。


 グサッ。

 

 どうして、剣が防具をすり抜けるんだよ!?

 このナイトはチュートリアルだから特別仕様になってるのか!?

 そんな声にならない叫びを胸中に抱きながら、僕は再び眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここまでお読みいただきありがとうございます。 お疲れ様です。 もしお時間がありましたら、アンケートにご協力ください→ ここをクリック
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ