光がある方
「とっ…とりあえず、ここは……」
「多分ドアの向こう側。いわゆる………異世界ってやつ?」
「なんでそんなに巴落ち着いてんのよ!!」
「さぁね、私にもわかんないや。」
私って窮地に陥ると無駄に冷静になる癖がある。
昔っからそうだ。
今足掻いたって終わったことに文句言ってもしょうがないって開き直る。
まぁそれが私のいい所でもあり悪い所でもあるんだけど。
「とりあえず京花、立てる?」
「う、うん、、、」
「ふぅ、よかった、怪我はしてないみたいだね。」
「えっ、、あの、さ、、私達、教室のドアから入ってきたんでしょ?」
「そうだけど。」
「えっあれだよね?」
「え?」
京花が指さした先、それは私の後ろの少し上だった。
「あ、」
めっちゃ間抜けな声が出た。
何故京花が上を指したか、そのままの理由だ。
ドアが上にあったから、だ。
ここは木に囲まれているから少し暗い。
だからとても見えるのだ。明るい光が。
上には確かに縦に長い長方形の光が見える。
どうやら私たちが教室から見た景色は向こう岸の景色だったようだ。目の前にはちょっとおっきい崖みたいなものがある。
だいたい2〜3m程上だから届かなくはない…とは思っていたのだが……
「私達結構身長低い方だよね」
「それな。2人とも152cmだよね」
だめじゃん。
「と、とりあえず上っ、肩車っ!肩車してみようよっ!!!」
……ってことで、私が京花の上に乗ることになった。